やはり自分で解決すると気持ちいいな
ある日、パソコンの動作に不可解な点があることに気が付いた。それは、
何もしていないのに、急に CPU の使用率が 10% を超えるときがある
のだ。いつからそうなったのかは定かではない。しかし、少なくともこのパソコンを使い始めた時に、そのような挙動はまったく見られなかった。
10%というと、たいしたことないように思われるかもしれない。しかし、DVDレベルの動画を見ている時も、CPU は数%しかつかわれないのだ。さらに、動画を見る時でもさほど上がらない CPU クロックが、最大クロック数まで跳ね上がりそのまま1分ほど最大クロック数に張り付くのは、やはり変だと言わざるを得ない。
そこで、Norton AntiVirus のパフォーマンスグラフを見てみると、10分おきに CPU 使用率が10% を超えていた。正確に10分おきであることから、何かのプログラムによる意図的な動作であることは容易に想像がついた。
とりあえずググってみて、どこかに解決策はないかと探してみた。
似たような問題を訴える書き込みは、特に海外においていくつか見つかった。しかし残念ながら、いずれも明確な解決策は見つかっていなかった。
解決方法が見つかっていないのならば、仕方がない。あとは自分で見つけるだけの話だ。まず疑ったのは 『スケジュールされたタスク』 だった。
[管理ツール]-[タスク スケジューラー] を呼び出して、アクティブなタスクをチェックした。しかし、一番短い間隔のモノで “1時間” だった。
再度 Norton AntiVirus のパフォーマンスグラフをチェックすると、
wmiprvse.exe
が多くの CPU を使っていることが分かった。
それならばと、Process Explorer を起動して確認したところ、wmiprvse.exe は3つのプロセスが存在した。どれが問題の wmiprvse.exe かを確認するため、『リソース モニター』 を使った。問題の wmiprvse.exe が CPU を多く占有しているときに、その ID を確認して、問題の wmiprvse.exe を特定できた。
システムが不安定になるのを覚悟で、問題の wmiprvse.exe を停止させてみた。ところが、すぐに wmiprvse.exe が再起動してしまう。関係ないとは思いつつ、他の2つの wmiprvse.exe を強制的に停止させても、やはり同じようにすぐに再起動してしまう。
ここで一度行き詰ってしまうのだが、wmiprvse.exe は他のプログラムから呼び出されて処理をしているのは、理解できた。ということは、やはり大元のプログラムを停止させなければいけないということだ。
そこで、片っ端から Microsoft 以外のサービスやスタートアップを停止していった。
すると、10分おきの高い CPU 使用率が見られなくなった。明らかに、あとから追加されたプログラムに影響であることが確認できた。あとは、一つ一つ順番に実行したり停止したりして、動作を確認していけばよいだけだ。
原因は、あっけなく見つかった。
サービスの最初に登録されていた、
Acronis Scheduler2 Service
が、10分おきに CPU を10%も使う犯人だった。Acronis Scheduler2 Service を停止したところ、以後、10分おきの CPU の山がきれいになくなった。
この Acronis Scheduler2 Service が何によってインストールされたのかははっきりしない。一つ心当たりがあるのは、緊急用のレストアディスクを作るために、手元にあった Acronis Migrate Easy 7.0 をインストールしたことだ。
緊急用ディスクを作った後は、Acronis Migrate Easy 7.0 をアンインストールしたのだが、サービスはうまくアンインストールされずに残ったのかもしれない。
もしくは、Acronis の Seagate 版である Seagate DiscWizard をインストールしたときかもしれない。ただ、Acronis Scheduler2 Service とは別に Seagate Scheduler2 Service というサービスが登録されているので、よくわからない。
ちなみに、Seagate Scheduler2 Service は実行されていても、10分おきに CPU を無駄に使用することはない。
久しぶりに自力で問題を解決することとなった。
やはり、未知の問題の解決に向けて、仮説を立てて、一つ一つ検証していく作業は楽しい。
まぁ、仕事とは関係なく、責任も伴わない作業だから楽しいと感じるのかもしれないが。
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コメント
3年前の記事にすみません。
「wmiprvse」「CPU」で検索し、「解決」と言う語句があるので、私のように期待してこのページにたどり着く人が他にもいらっしゃいそうな気がするので、参考まで私の場合のwmiprvse高負荷常駐症状(2013年5月発生)を紹介しておきます。
私のPCの場合は、「SearchProtect」というプログラム(cltmng.exe)が、いつのまにかスタートアッププログラムに登録されていたためでした。msinfo32.exeを実行して気がつきました。
ウィルスチェッカーにもひっかからず、解決するまで時間がかかりました。
ちなみにこの「SearchProtect」は、ディスク上の色んなところに増殖していました。
投稿: | 2013/05/28 21:56