今年の結露対策
今年も窓ガラスが結露する季節となった。毎年、何かしら窓の結露対策をするのだが、いかんせん思ったような成果が得られずに終わっている。という報告を、2年前にもしている。
まずは、これまでの歴史から振り返ってみる。
最初は、二重構造のビニールシートを、窓ガラスの内側に張った。買ったビニールシートの包み紙には、「これで結露がばっちり防げる」 ようなことが書かれてあったが、はっきり言って効果は全くなかった。
ビニールシートなしの状態でうっすらと結露する程度の窓であれば、多少有効なのかもしれない。しかし、朝カーテンをあけれると、水滴が窓ガラスを滝のように流れ落ちるような結露に対しては、まったく効果がない。
プチプチのようなシートも含めて、その手のビニールシートを使ってみようと考えている人は、小さいものでかまわないので、手持ちのプチプチシートで試してみてからにすることをお勧めする。
窓ガラスに液体洗剤を現役のまま塗っておくのは、それなりに効果があった。
ただ、結露そのものをなくすわけではないし、頻繁に液体洗剤を塗りなおさないけないのが、ひどく煩わしい。
よって、これもあまりお勧めしない。
次に、部屋の内側にビニールシートを張って、疑似的に2重窓にした。
これは、ガラスに張り付けるビニールシートと違い、間に断熱層となる空気の層をはさむため、それなりに効果がある。
ただし、この方法の一番の問題は、水滴が室内に直接落ちてきてしまうことだ。
いくら2重窓っぽくしたといっても、完全に結露を防げるわけではない。そしてこの場合、主に結露が起こるのは、室内に張ったビニールシートの室内側だ。
窓ガラスを垂れ落ちる水滴ならば、サッシの下部には排水のための隙間が設けられているため、結露した水が室内に入り込み事はない。
ところが、ビニールシートを室内に張ってしまうと、ビニールシートの室内側に発生した結露は室内にたれてしまい、室外に排出されない。そのために室内の床が腐食したりカビたりしてしまった。
夜寝ている間に、窓を少し開けておけば、確かに結露は発生しない。
しかし、まさか寝ている部屋の窓を開けっぱなしにするわけにもいかないので、これは、夜に人がいない部屋に限られる。誰でもどこでも使える方法とは言えない。
実は、窓ガラスの屋外側に何らかのモノがあると、結露がしにくくなることはずいぶん前からわかっていた。というのも、網戸がある側とない側では、結露の仕方がはっきりと違うのだ。なので、ずっと以前から、屋外に雨戸のようなものを設置したいと考えていた。
実際、窓の外に段ボールを立てかけると、その部分は明らかに結露の付き方が少なくなるのが確認できた。ただ、段ボールの大きさには限界があるため、段ボールに覆われていない上の部分にはいつも通りに大量の結露が発生してしまう。
賃貸住宅なので、大掛かりな改修工事などしたくはない。なにかいいモノはないかと、何度かホームセンターをうろついていて、ある日、とてもいいものを見つけたのだ。
最初は、大きなベニヤ板でも立てかけようかと思ったのだが、いかんせん重すぎる。夏場の使わない時の置き場所にも困りそうだった。次に目についたのは、発泡スチロールの板だった。これならば軽いし、持ち運びにも苦労しなさそうだった。ただ、強度の点は心配だった。簡単に折れてしまいそうだった。
そして、その発泡スチロール板の隣で売られていたのが、私が今回採用した 『プラダン』 こと 「プラスチックダンボール」 だった。軽くて、それなりに強度もありすぐには折れなさそうだった。透過性もあるので、窓にかぶせても室内が暗くならないのも、ベニヤ板や発泡スチロール板にない利点だ。なによりも、安価なのが一番の決め手だった。1枚200~300円というのは畳1枚分の大きさとしては、破格の値段だ。
とはいえ、全く問題がなかったわけではない。最大の問題は、どうやって家まで運ぶかということだった。自家用車を持っていない私が、畳の大きさのものを数枚、まさか自転車に乗せて運ぶわけにもいかない。
結局通販で買うことにした。幸い、多少値段が高くなるものの、それほど違わない価格で売っているところを見つけた。
通販で買えば、自分で運ぶことを心配することもなくなる。
数日で家にプラダンが届いた。
プラダンによる雨戸もどきは、予想通りの効果を発揮してくれた。プラダンを梱包してきた巨大な段ボールを併用することで、より一層結露対策が効果的になった。
例年であれば、朝起きると大量の結露が、最悪の場合、フローリングの濡らしていることがあった。
それが、プラダンを屋外に設置したことで、結露はしているものの、ベランダを見ても、結露した水滴が流れ落ちてサッシのから外に排出された様子がない。つまり、水滴が窓ガラスに付着した程度で済んでいるということだ。さすがに窓に全く結露しないということは、残念ながらない。
とはいうものの、結露した水滴を拭く作業は、大幅に軽減した。例年であれば何枚もの雑巾を用意して、結露した窓を拭いていたのだが、プラダンを設置してからは、1~2枚の雑巾で十分に結露した水滴を拭きとることができる。
そして、プラダンを設置して気が付いたことがある。
プラダンでいくら外気を窓ガラスに当てないようにしても、窓ガラス以上に “サッシ” が結露するのだ。
たしかに、ガラスよりもアルミのほうが熱伝導率が桁違いに良いため、窓ガラスよりもアルミサッシのほうが、断熱の効果が出にくいということはあるだろう。
しかし、同じアルミサッシであっても、結露しやすい部分、しにくい部分がある。結露しやすい部分は、壁や床に接している部分だ。つまり、どうやら、壁の冷気が伝わってアルミサッシが強く結露しているようなのだ。
ここまで来ると、壁が外に露出している部分を断熱するか、さもなければ、アルミサッシを熱が伝わりにくいプラスチックサッシにする必要がある。さすがにそこまでは無理だ。
今回プラダンによって、例年なされ続けた窓ガラスの結露を大幅に軽減できたことは、十分な成果だ。この冬は幾分快適にやり過ごすことができそうだ。
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