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2011/09/26

私が VDR-R2000 を買った理由(わけ)

 私は早い時期から、デジタル録画機を導入していた。

 最初に買ったのは 東芝 RD-2000 だった。2001年のことだから、もう10年も前の話だ。その後、2004年に同じ東芝の RD-XS41 を買い、2011年現在もまだ現役で使っている。

 RD-XS41 は買って間もなく DVD ドライブが故障したものの、それ以後は問題なく7年間稼働してきた。2008年に Wooo P42-HR02 が我が家に来てからは、我が家のメインの録画機は、ハイビジョンで録画できる P42-HR02 となり、RD-XS41 は録画番組が重なった時に使われるサブ機となった。それでも、P42-HR02 が1番組しか録画できないため、RD-XS41 もずいぶんと働いてきた。

 2011年7月のアナログテレビ放送停止を控えた2011年の前半は、「早いとこ RD-XS41 を買い替えなきゃなー」 と思っていた。「今から買い替えるんだったら、やっぱ ブルーレイディスク (BD) だよなー」 とも思っていた。

 思っていたのだが、ある日 “デジアナ変換” なる文字が、RD-XS41 に録画した番組の画面右上に表示されていることに気が付いた。

 そう。私の住んでいる集合住宅は、ケーブルテレビ会社からの送信でテレビ放送を見ている。2014年までのデジアナ変換措置を、私が使っているケーブルテレビ会社も行っていたのだ。

 ということであれば、何も無理して急いで RD-XS41 を買い替える必要はない。アナログ放送停止直前は地デジバブルがあるのはわかっていた。そのバブルが終わって、地デジ対応機器の価格が落ち着いてから RD-XS41 を BD に買い替えることに決めた。


 RD-XS41 の代わりとして候補に挙げていたのは、パナソニックとソニーの BD レコーダーだった。東芝を候補に入れなかったのは、あちこちのクチコミサイトや個人ブログでの評価がよくなかったためだ。頻繁にハングしたり再起動したりするようでは、安心して使えないと思った。

 そんなことをあれこれ考えていると、iVDR スロットを持つハードディスクレコーダー 『VDR-R2000』 が発売されるというニュースが発表になった。Wooo P42-HR02 ですでに iVDR の利便性を知り、iVDR カセットを数本買い増している私にとっては、かなりうれしいニュースだった。

 ただ、VDR-R2000 では解決できない課題もある。それは、「レンタル BD を見ることができない」 ということと、「iVDR がマイナーな規格」 だということだ。

 BD レコーダーはもちろん BD ビデオディスクが見られるので、BD レコーダー1台買えば、BD プレーヤーを買う必要はない。しかし、VDR-R2000 を買ってしまうと、BD ビデオディスクを見るには、別途 BD レコーダーか BD プレーヤーを買わなければならない。これは余分な負担になる。

 さらに、DVD が BD プレーヤーでも見られるように、おそらく BD の次の世代の規格でも、BD は再生できるであろう。しかし iVDR が今後も長く続いていくかは、かなり疑問だ。

 とりあえず、VDR-R2000 が発売されてもすぐに買うわけではない。買うとしても、ある程度時間が経って、価格がこなれてからにするつもりだったので、その間にどうすべきかじっくりと考えた。


 VDR-R2000 が発売されてしばらくたったある日、近所の家電アウトレットの店に行くと、VDR-R2000 が3万円を切る値段で売られていた。3万を切ったら買おうと思っていた私は、思わず衝動買いしそうになった。というのも、VDR-R2000 が3万円を切るのは、まだまだ先のことだろうと思っていたからだ。

 しかし、上記の課題の結論をまだ出していなかったため、その場はなんとか思いとどまり、改めて今後どうすべきかを家でじっくりと1日考えた。

 VDR-R2000 の発売を聞いてからぼんやりと思っていたことを、改めて具体的な考えにまとめて出した結論は以下のようなものだった。   

  1. P42-HR02 には録画番組を外部に出力する方法が(実質的に) iVDR しかない。
  2. iVDR はマイナーな規格であり、いつ対応機器が製造中止になるかわからない。
  3. 対応機器がなくなれば、撮り貯めたコンテンツを見る方法がなくなる。
  4. であれば、今のうちに iVDR に保存したコンテンツを他に移す手段を持つべきである。
  5. VDR-R2000 は DLNADTCP-IP に対応しているため、iVDR カセットに保存したコンテンツを外部のストレージにネットワーク経由で移動できる。
  6. VDR-R2000 を買うべきである。

 将来的には、DTCP-IP に対応した NAS を設置して、そちらに録画したコンテンツをすべて保存すれば、(ネットワークにつながってることが必要だが) テレビやパソコン、あるいはタブレットやスマートホンといった、あらゆる機器で撮り貯めたコンテンツを見ることができるようになる(はず)。

 さらに言えば、BD の将来性にも徐々に疑問を感じるようになった。

 CD → DVD と順調に需要を伸ばしてきた光メディアディスクであるが、ハードディスクや半導体メモリの大容量化に追い付いていない、と思っている。ハードディスクのバックアップに光ディスクが、実質的に使い物にならなくなって久しい。

 DVD-R や DVD-RAM は今でも使っているし、これまでに数百枚の CD-R、DVD-R にデータを保存してきた。その経験から、固定メディアに比べて 「光メディアディスクへの記録には時間がかかる」、「メディアの管理が煩雑になりやすい」、「メディアの入れ替えが面倒」 といったマイナス面が多いことを、ずっと不満に思っていた。

 その点、大容量の固定メディアであれば、メディアを入れ替える必要もないため、欲しいコンテンツをすぐにみることができる。ただ大容量メディアにも、問題はある。メディアが破損した時の被害が大きいということだ。その問題も、昨今の大容量ハードディスクの急速な低価格化により、RAID 化するといった方法でデータを消失する危険を、安価で簡単に回避できるようになってきていると思う。

 いずれにしろ、保存したコンテンツを BD といった光ディスクメディアや iVDR といった小容量のリムーバブルメディアに保存していくという時代は、徐々に終わろうとしていると感じている。

 余談になるが、VDR-R2000 を購入した後に見つけたのが、こんな記事だ。

 メディアサーバー機能を持つ VDR-R2000 は、今後私が主流となると予想している 『大容量ホームネットワークサーバー』 へ、橋渡しができる機器だと考えて、購入に踏み切った。

 残念ながら今現在は、VDR-R2000 をサーバーとして、機能していない。つまり、VDR-R2000 に録ったコンテンツは、HDMI で直接つないだテレビでしか見られない状態だ。ネットワーク経由でコンテンツを見られる機器が手元にないからだ。昨年買い替えたパソコンは、本体やビデオカードの性能は十分なのだが、パソコンにつないでいるモニターが、保護されたコンテンツの再生に対応していない。コンテンツ保護が規格化されるはるか以前に購入したものなので、当然といえば当然なのだが、新たな出費を利用者に強制するコンテンツ保護というものが、やはり行き過ぎているように感じられて仕方がない。

 今は、保護コンテンツの再生に対応した (具体的には、DTCP-IPに対応した) スマートフォンやタブレットの購入を考えている。もちろんそれらの価格がこなれてきてからの話だ。パソコン経由ではあるものの、無線ネットワーク環境もある。無線ネットワーク経由であれば、好きな場所でコンテンツ再生を楽しむことができる。私の予想としては、そうなるまでまだ1年ぐらいはかかりそうだ。

 なお、BD ビデオの再生環境については、それほど頻繁に視聴する予定はないので、今すぐ導入する予定はない。今後、BD プレーヤーを買うのか、PlayStation 3 といった BD ビデオも再生できる機器を買うのか、あるいはパソコンの BD ドライブを買おうか、いろいろと考えているところだ。もしかしたら、導入せずに済ませてしまうかもしれない。



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