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2011/11/21

スーパーマリオ 3Dランド 完全制覇

 11月3日に発売となったニンテンドー3DS用ゲーム 『スーパーマリオ 3Dランド』 (以下、3Dランド)を、ようやく完全制覇した。ここでいう完全制覇とは、裏表のコース上のすべてのスターメダルを回収して、すべてのコースの最後のポールのてっぺんにしがみつき、マリオとルイージの両方ですべてのコースをクリアすると出てくる通称 “王冠コース” を、マリオとルイージでクリアして、ポールのてっぺんもクリアしたことを指す。

 マリオで表コースをクリアした時のプレイ時間が15時間、裏コースをクリアした時のプレイ時間が25時間、そこから、ルイージですべてのコースを再クリアした時のプレイ時間が30時間だった。最後の王冠コースをクリアした時のプレイ時間が40時間だったので、最後の王冠コースだけで10時間もプレイしたことになる。 ちなみに、最後の王冠コースだけで、殺したマリオの数は200を超えていた。

 我ながらよくあきらめずにクリアできたものだと感心してしまった。


 最初に 3Dランド をプレイした時は、「あれ? もっさりしてないか?」 という感じを受けた。同様の感想は、ネットでもよく見かけた。

 というのも、Wii でプレイした 『New スーパーマリオブラザース Wii』 や 『スーパーマリオギャラクシー2』 は、もう少しスピーディーな記憶があったからだ。

 だが、一通り遊び終わった今は、「ちょうどいい動き」 だったと思っている。

 やや緩やかとも思えるキャラクターの動きが 「ちょうどいい」 と思えた理由はいくつかある。   

  • 画面が小さいため見渡せる範囲が狭い
  • コントローラーが持ちにくいため、微妙な操作がしにくい
  • 激しいコントローラー操作が要求されると本体を動かしてしまうため、3D で見づらくなってしまう

等々。

 3Dランド最後の王冠コースもけっこう厳しい設定になっていると思う。それでも、めげずにクリアできた理由の一つに、New スーパーマリオブラザース Wii や スーパーマリオギャラクシー2 のあの超いぢわるな最終コースもクリアできたという自信があったからだと思う。New スーパーマリオブラザース Wii や スーパーマリオギャラクシー2 の最終コースは、それほどきつかった。

 もちろん、「難しいなぁ」 と感じながら、「もう少しでできそう」、「あそこでこうすれば先に進めるんじゃないか」 と思わせる絶妙なバランスもあってのことだ。そのあたりは、毎回任天堂に感心させられるところでもある。

 トータルとして今回の 3Dランド の評価は、満点とはいかないものの、満足度が高いゲームであると感じた。一番残念なところは、3D の必然性をあまり感じられなかったことだった。


 ところで、3D 表示でゲームを長時間続けていると、その後にモノの見え方に違和感を感じることが何度かあった。特に、パソコンのディスプレイを見た時に強く感じる。ディスプレイが実際よりも近くや遠くに感じるような違和感だ。

 思うに、3DS に限らず、今の平面ディスプレイでの 3D 表示することに共通する問題のように思う。それは、目が距離を認識できる2つの機能が一致しないことから起こる問題だと思っている。

 目は、水晶体の厚さを変えることで近くに焦点を合わせたり遠くに焦点を合わせたりしている。近くに焦点を合わせれば遠くのモノはピンボケになり、遠くに焦点を合わせれば近くのモノははっきり見えない。

 二つの目をセットで考えた場合、左右の目の映る像の違いから対象物までの距離を認識する。近くものモノであれば、左右の目に映る像は大きく異なり、遠くのモノであれば左右の目に映る像にあまり違いがない。

 ところが平面ディスプレイでの 3D 表示では、前者の水晶体の焦点はどこを見ても同じなのに、後者の像の違いが存在する。これは現実世界ではありえない現象である。この不整合のために、3D ディスプレイでは立体感を感じられない人がいるのではないのだろうか。

 片目をつぶると距離感がうまくつかめないことから、距離感をつかむためには後者の像の違いが強く影響しているのだろう。その点で、右目と左目で異なる画像を見せて立体的に見せる手法が成り立つのだろう。

 ところで、視覚では止まっているのに、何らかの理由で三半規管が “揺れている” と感じると、視覚と三半規管の不整合でめまいがしたり気分が悪くなったりする。そこまで極端な結果にはならないとしても、目の距離に関する2つの機能に不整合が生じることで、気分が悪くなったり、3D 画面以外が変な感じで見えてしまうことは十分に考えられると思う。

 3Dテレビの普及が進まないらしい。

 もちろん一番の理由は、3D コンテンツの不足だと、私も思う。しかしもしコンテンツ不足が解消したとしても、視覚の不整合による見え方の違和感がある限り、一部の人たちには 3D 映像を受け付けられない理由になりそうな気がする。

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