カテゴリー「パソコン・インターネット」の190件の記事

2011/09/26

私が VDR-R2000 を買った理由(わけ)

 私は早い時期から、デジタル録画機を導入していた。

 最初に買ったのは 東芝 RD-2000 だった。2001年のことだから、もう10年も前の話だ。その後、2004年に同じ東芝の RD-XS41 を買い、2011年現在もまだ現役で使っている。

 RD-XS41 は買って間もなく DVD ドライブが故障したものの、それ以後は問題なく7年間稼働してきた。2008年に Wooo P42-HR02 が我が家に来てからは、我が家のメインの録画機は、ハイビジョンで録画できる P42-HR02 となり、RD-XS41 は録画番組が重なった時に使われるサブ機となった。それでも、P42-HR02 が1番組しか録画できないため、RD-XS41 もずいぶんと働いてきた。

 2011年7月のアナログテレビ放送停止を控えた2011年の前半は、「早いとこ RD-XS41 を買い替えなきゃなー」 と思っていた。「今から買い替えるんだったら、やっぱ ブルーレイディスク (BD) だよなー」 とも思っていた。

 思っていたのだが、ある日 “デジアナ変換” なる文字が、RD-XS41 に録画した番組の画面右上に表示されていることに気が付いた。

 そう。私の住んでいる集合住宅は、ケーブルテレビ会社からの送信でテレビ放送を見ている。2014年までのデジアナ変換措置を、私が使っているケーブルテレビ会社も行っていたのだ。

 ということであれば、何も無理して急いで RD-XS41 を買い替える必要はない。アナログ放送停止直前は地デジバブルがあるのはわかっていた。そのバブルが終わって、地デジ対応機器の価格が落ち着いてから RD-XS41 を BD に買い替えることに決めた。


 RD-XS41 の代わりとして候補に挙げていたのは、パナソニックとソニーの BD レコーダーだった。東芝を候補に入れなかったのは、あちこちのクチコミサイトや個人ブログでの評価がよくなかったためだ。頻繁にハングしたり再起動したりするようでは、安心して使えないと思った。

 そんなことをあれこれ考えていると、iVDR スロットを持つハードディスクレコーダー 『VDR-R2000』 が発売されるというニュースが発表になった。Wooo P42-HR02 ですでに iVDR の利便性を知り、iVDR カセットを数本買い増している私にとっては、かなりうれしいニュースだった。

 ただ、VDR-R2000 では解決できない課題もある。それは、「レンタル BD を見ることができない」 ということと、「iVDR がマイナーな規格」 だということだ。

 BD レコーダーはもちろん BD ビデオディスクが見られるので、BD レコーダー1台買えば、BD プレーヤーを買う必要はない。しかし、VDR-R2000 を買ってしまうと、BD ビデオディスクを見るには、別途 BD レコーダーか BD プレーヤーを買わなければならない。これは余分な負担になる。

 さらに、DVD が BD プレーヤーでも見られるように、おそらく BD の次の世代の規格でも、BD は再生できるであろう。しかし iVDR が今後も長く続いていくかは、かなり疑問だ。

 とりあえず、VDR-R2000 が発売されてもすぐに買うわけではない。買うとしても、ある程度時間が経って、価格がこなれてからにするつもりだったので、その間にどうすべきかじっくりと考えた。


 VDR-R2000 が発売されてしばらくたったある日、近所の家電アウトレットの店に行くと、VDR-R2000 が3万円を切る値段で売られていた。3万を切ったら買おうと思っていた私は、思わず衝動買いしそうになった。というのも、VDR-R2000 が3万円を切るのは、まだまだ先のことだろうと思っていたからだ。

 しかし、上記の課題の結論をまだ出していなかったため、その場はなんとか思いとどまり、改めて今後どうすべきかを家でじっくりと1日考えた。

 VDR-R2000 の発売を聞いてからぼんやりと思っていたことを、改めて具体的な考えにまとめて出した結論は以下のようなものだった。   

  1. P42-HR02 には録画番組を外部に出力する方法が(実質的に) iVDR しかない。
  2. iVDR はマイナーな規格であり、いつ対応機器が製造中止になるかわからない。
  3. 対応機器がなくなれば、撮り貯めたコンテンツを見る方法がなくなる。
  4. であれば、今のうちに iVDR に保存したコンテンツを他に移す手段を持つべきである。
  5. VDR-R2000 は DLNADTCP-IP に対応しているため、iVDR カセットに保存したコンテンツを外部のストレージにネットワーク経由で移動できる。
  6. VDR-R2000 を買うべきである。

 将来的には、DTCP-IP に対応した NAS を設置して、そちらに録画したコンテンツをすべて保存すれば、(ネットワークにつながってることが必要だが) テレビやパソコン、あるいはタブレットやスマートホンといった、あらゆる機器で撮り貯めたコンテンツを見ることができるようになる(はず)。

 さらに言えば、BD の将来性にも徐々に疑問を感じるようになった。

 CD → DVD と順調に需要を伸ばしてきた光メディアディスクであるが、ハードディスクや半導体メモリの大容量化に追い付いていない、と思っている。ハードディスクのバックアップに光ディスクが、実質的に使い物にならなくなって久しい。

 DVD-R や DVD-RAM は今でも使っているし、これまでに数百枚の CD-R、DVD-R にデータを保存してきた。その経験から、固定メディアに比べて 「光メディアディスクへの記録には時間がかかる」、「メディアの管理が煩雑になりやすい」、「メディアの入れ替えが面倒」 といったマイナス面が多いことを、ずっと不満に思っていた。

 その点、大容量の固定メディアであれば、メディアを入れ替える必要もないため、欲しいコンテンツをすぐにみることができる。ただ大容量メディアにも、問題はある。メディアが破損した時の被害が大きいということだ。その問題も、昨今の大容量ハードディスクの急速な低価格化により、RAID 化するといった方法でデータを消失する危険を、安価で簡単に回避できるようになってきていると思う。

 いずれにしろ、保存したコンテンツを BD といった光ディスクメディアや iVDR といった小容量のリムーバブルメディアに保存していくという時代は、徐々に終わろうとしていると感じている。

 余談になるが、VDR-R2000 を購入した後に見つけたのが、こんな記事だ。

 メディアサーバー機能を持つ VDR-R2000 は、今後私が主流となると予想している 『大容量ホームネットワークサーバー』 へ、橋渡しができる機器だと考えて、購入に踏み切った。

 残念ながら今現在は、VDR-R2000 をサーバーとして、機能していない。つまり、VDR-R2000 に録ったコンテンツは、HDMI で直接つないだテレビでしか見られない状態だ。ネットワーク経由でコンテンツを見られる機器が手元にないからだ。昨年買い替えたパソコンは、本体やビデオカードの性能は十分なのだが、パソコンにつないでいるモニターが、保護されたコンテンツの再生に対応していない。コンテンツ保護が規格化されるはるか以前に購入したものなので、当然といえば当然なのだが、新たな出費を利用者に強制するコンテンツ保護というものが、やはり行き過ぎているように感じられて仕方がない。

 今は、保護コンテンツの再生に対応した (具体的には、DTCP-IPに対応した) スマートフォンやタブレットの購入を考えている。もちろんそれらの価格がこなれてきてからの話だ。パソコン経由ではあるものの、無線ネットワーク環境もある。無線ネットワーク経由であれば、好きな場所でコンテンツ再生を楽しむことができる。私の予想としては、そうなるまでまだ1年ぐらいはかかりそうだ。

 なお、BD ビデオの再生環境については、それほど頻繁に視聴する予定はないので、今すぐ導入する予定はない。今後、BD プレーヤーを買うのか、PlayStation 3 といった BD ビデオも再生できる機器を買うのか、あるいはパソコンの BD ドライブを買おうか、いろいろと考えているところだ。もしかしたら、導入せずに済ませてしまうかもしれない。



maxell VDR-R2000

楽天市場

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2011/09/05

犯人は Cookie だった

 だいぶ前から起こっていた問題なのだが、YouTube の動画を見ようとすると “エラー” と表示されてしまい、見られなくなっていた。

 YouTube のサイト上で見る分には、なんの問題もなく見られる。エラーが表示されて見られないのは、他のサイトにエンベッドされた YouTube の動画だ。

 エンベッドで貼り付けられた動画を、張り付けられた場所で見られなくとも、張り付けられた動画のメニューから YouTube のサイトを開いて動画を見られた。ので、気になってはいたものの本気で原因を調べようとはしていなかった。

 ところがある日、また見られない貼り付け動画に遭遇した時に、なにげに原因をググってみた。

 すると、

    「Cookie をクリアすると解決する場合がある」

という解決方法が、いくつかのサイトに書かれていた。

 Cookie はセキュリティの観点から、保存しないほうが良いと言われていることは知っている。しかし、私は利便性のほうを優先させて、Cookie を受け入れるようにしている。

 どうやら、保存されている Cookie の内容と、更新されたサーバー システムとの間に不整合が発生したため、エンベッドされた動画の再生がエラーとなってしまうようだった。

 問題解決には Cookie をクリアすればよい。Cookie のクリアはブラウザのオプションでボタンをクリックするだけでよい。簡単な操作だ。

 とはいえ、私がよく使うサイトは使用状態を Cookie で保存しているため、Cookie クリアしてしまうと、もう一度サイトのカスタマイズをやり直さなくてはいけなくなる。それがおっくうで、これまで Cookie のクリアを避けてきた。

 だが、今回は 「これも Cookie を整理するいいチャンスだ」 と考えて、思い切って Cookie をクリアした。Cookie クリア後は、案の定、いくつのかのサイトでカスタマイズをやり直す羽目になった。

 問題のエンベッドされた YouTube 動画はというと・・・、おぉ、他のサイトに貼り付けられた動画もちゃんとその場所で再生できるようになった。地味にうれしい。


YouTube の貼り付け動画が再生できるようになったことで、もう一つの問題を思い出した。それは、 

問題だった。

 以前は、Firefox を使っても auお客様サポート に問題なくログインできていた。それが少し前のサイトリニューアル以後、Firefox からログインしようとすると “S002” のエラーが出て、ログインできなくなってしまったのだ。

 Internet Explorer (IE) を使えばログインできるのだが、日常的に Firefox を使い、IE はほとんど使っていない。auお客様サポート にアクセスする時だけ IE を起動させることはあまりしたくなかった。

 そこで、一度は auお客様サポート に電話をして、解決方法を聞いたこともあった。その時は、よくある 「設定を初期化してください」 という “ありがたい”(笑) お言葉をいただいたものの、丁寧にお断りをして(笑)、結局解決しなかった。自分でも Firefox をどうカスタマイズしたか覚えていないため、再度同じ設定に戻すために四苦八苦するならば、多少面倒でも頻繁にアクセスるわけでもない auお客様サポート の方で苦労しようと考えた。

 ただ、よく覚えていないのだが、「Cookie をクリアしてください」 というアドバイスも言われたような気がしないでもない。そして、もし Cookie のクリアを言われたとしても、おそらくその時は拒否していたはずだ。

 結局、auお客様サポート のログイン問題も、今回の Cookie クリアで解決していた。


 私自身は Cookie の仕組みをよく理解していないので、大きなことは言えない。 

 しかし、Cookie はもともとそのサイトの要求で保存したものであるはずだ。ならば、保存してある内容と不整合が生じてエラーとなった場合も、それを解消する方法をアクセスしているユーザーに提示するような実装はできてもよさそうだ。

 それができていないのは、セキュリティー上の理由でできないのか、あるいは、サイト製作会社の頭の中は、いまだに 「インターネットを使う人間はコンピューターに精通している人のはずだから、そんな細かいところまで考慮する必要はない」 となっているのか。個人的には、後者の気がして仕方がない。

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2011/07/26

DVDドライブをUSB 3.0でつないでみた、が・・・

 前回の続き。

 内蔵のDVDドライブを外して、外付けのDVDドライブにするのに、もっとも一般的な方法は 「USB接続」 にすることだ。

 そして私はこれを機会に、USB 3.0 で接続する変換ケーブルを試すことを考えた。

 というのも、私は USB 3.0 で動作するデバイスを持っていない。せっかく昨年 USB 3.0 の端子を持つマザーボードを含めてパソコンを新調したのに、1年間全く USB 3.0 を使っていなかった。

 USB での接続であれば、パソコンの電源を落とさずに外部デバイスを接続/切断できる。USB 3.0 であれば、転送速度も十分に高速であるため、将来的に買うかもしれないBDドライブでのBDメディアへの書き込みも高速に行えるはずだ。

 で、前から目をつけていた 『SATA-USB 3.0』 変換ケーブルは、

だった。ハードディスクだけでなく、きちんと公式に光学ドライブにも対応していると謳っているのが、注目していた理由だ。

 ただ、「だった」 と表現したのは、実際に購入までには至らなかったためだ。

 “男の山脈” を購入しなかった理由は、クチコミサイトでの評判が思いのほか悪かったことが、一つ。

 そしてもう一つが、同等の機能を持ったより安い製品が見つかったからだ。それが、

だ。ハードディスクを外付けにするデバイスは、すでに2つも持っているため、この変換ケーブルでハードディスクを接続するつもりはまったくない。光学ドライブの接続オンリーで考えれば、“男の山脈” に付属しているハードディスクマウンター等は、まったく余分なものとなる。

 ただ、この選択で、後に苦労することになるとは、購入時には夢にも思わなかった。


 注文した翌日には USB-CVIDE3 は、手元に届いた。

 まだDVDドライブを外していなかったため、まずはハードディスクをつないで、USB 3.0での接続がどの程度のものなのかを調べた。

 比較したのは、現在使っているハードディスク用の外付けケースだ。

     
  1. 玄人志向 GW3.5AI-SE2 (eSATA(3.0GB/s))
  2.  
  3. CENTURY 裸族の一戸建て(CRIS35EU2) (USB2.0 + eSATA(1.5GB/s))
  4.  
  5. SANWA USB-CVIDE3 (USB3.0)

 使ったハードディスクは、バックアップとして使っている HITACHI 製の 500GB だ。HD Tune 2.55 と CrystalDiskMark 3.0 を使ってベンチマークを行った。

 具体的な数値は書かないが、結論を言えば、総合的な性能は、

    GW3.5AI-SE2 > 裸族の一戸建て ≒ USB-CVIDE3

だった。

 HD Tune での結果には3つとも差は出なかった。差が出たのは CrystalDiskMark であった。

 SATA での接続とほぼ同等の性能を出す GW3.5AI-SE2 と比べて、裸族の一戸建て や USB-CVIDE3 の転送速度は、シーケンシャルで2割ぐらい、ランダムだと3割~5割低下する。

 裸族の一戸建て も eSATA で接続して測定している。しかし、どうも 裸族の一戸建て は、eSATA  接続の時も USB 2.0 への変換回路を通している気配がある。インテルのコントロールセンターで確認すると、GW3.5AI-SE2 での接続が 3.0GB/s と認識されるのに対して、裸族の一戸建て での接続では、1.5GB/s と認識されてしまう。つまり、ハードディスクとパソコンの間に何かしらの回路が介在していることを示している。私はそれを USB2.0 への変換に関係した回路だと思っている。

 いずれにしろ、USB-CVIDE3 での接続は、ダイレクトにつなぐ eSATA よりはだいぶ劣ることがわかった。私はハードディスクを USB-CVIDE3 でつなぐ予定はないけれど、USB-CVIDE3 でハードディスクをつなごうと思っている人は、注意したほうがよいだろう。パソコンに eSATA 端子がついているのならば、eSATA 専用の外付けケースを買ったほうが、おそらくはハードディスクの性能をフルに生かせると思う。


 それらの簡単なチェックが終わった後、いよいよ本題である 『DVDドライブでの接続』 に入る。

 そして、ここでようやく私は大きな失敗をしてしまったことに気が付く。

 その失敗とは、

    「USB-CVIDE3 では、DVDドライブをパソコンに認識させられない」

ということだ。

 パッケージでも公式ページでも、「光学ドライブをサポート」 すると謳っているにも関わらず、いざつなげてみると光学ドライブをパソコンにまったく認識させられない。ポルナレフ の 「ありのまま今起こったことを話すぜ」 状態になってしまったのだ。

 念のため、USB 2.0 のポートにつなげる。・・・ 認識しない。

 カミさんのパソコン (Windows Xp) につなげる。・・・ 認識しない。

 どうやら私のパソコン固有の問題ではなく、USB 3.0 の問題でもなく、USB-CVIDE3 の問題であることは確実のようだった。

 「だが待てよ。もしかしたら、たまたま私が初期不良品をつかまされただけなのかもしれない。」

 そう思って、発売元である サンワサプライ のサポートに、ホームページから問い合わせしてみた。

 翌日、すぐに返答が来た。「問題を確認しました」 という回答だった。○| ̄|_

 「解決策を調査中」 とのことであったが、私としてはハードウェアの設計ミスとしか思えない。つまり、改修したものと交換することになるだろうと思っている。

 私と同じように、内蔵光学ドライブを USB で外付けにしようと考えている人は、USB-CVIDE3 だけは買ってはいけない。

 何か進展があれば、情報を追加していく予定だ。


 なお、外してしまったDVDドライブはどうしたか。

 実は、外付けドライブとして使えている。

 GW3.5AI-SE2 の接続端子部分も、実はケースから分離ができる。SATA の端子部分がゆるい点をなんとかすれば、DVDドライブを eSATA 接続で使えることが確認できた。まぁ、eSATA は電気的に SATA と同じもので、GW3.5AI-SE2 は電気的に何ら手を加えていなさそうなので、ハードディスクであろうとDVDドライブであろうと、そのまま使えるのが当然といえば当然といえる。

 ということは、わざわざ USB-CVIDE3 を買わなくてもDVDドライブを外付け化できたということだ。

 「なんで気が付かなかったんだろう。」 と、ちょっぴり落ち込んでいる。○| ̄|_


【2011/8/13 追記】

 手持ちの DVD ドライブとうまく接続できなかった “USB-CVIDE3” について、発売元であるサンワサプライから正式に回答があった。「該当の DVD ドライブとの組み合わせの問題であり、製品自体の問題ではない」 との回答だった。

 公式の製品情報ページにも、製品が入っていた箱にも 「DVD ドライブによっては動作しない可能性があります」 といった注意事項がどこにもない以上、私としては、組み合わせの問題といえども、発売元に責任がると考えた。

 交渉の末、販売店を通して返品することになった。

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2011/07/25

DVDドライブを外付けに変更した

 昔々大昔、私がパソコンを始めた頃、パソコンにはフロッピーディスクドライブが必ずついており、システムやゲームはフロッピーディスクから起動していた。

 それから時は流れ、プログラムのサイズが巨大になり、CD-ROM で販売されるようになった。当然、パソコンにはCDドライブが必須となっていた。

 さらに時は流れ、プログラムがCD-ROMにも収まりきらなくなり、DVD-ROMが主流となった。パソコンに必須のドライブも、DVDドライブとなっていった。

 そして現在。

 システムのインストールには、あいかわらずDVDドライブが必要だが、肥大化するシステムやプログラムに容量が追い付かず、バックアップメディアとしてのDVDメディアは役に立たない状態になっている。

 データの持ち運びの役目も、大容量化と低価格化が急速に進んだUSBメモリーが担い、フロッピーディスクやCDメディアもお役御免になって久しい。

 フロッピーディスクドライブは、ずいぶん前からパソコンの標準装備からなくなり、とうとうDVDドライブも標準から外される時を迎えた


 考えてみれば、私もDVDドライブをめったに使わなくなっていた。

 システムやデータのバックアップは、ハードディスクに行うようになって久しい。DVDビデオは、テレビに接続してあるDVD/ハードディスクレコーダーでみるため、パソコンで見ることもない。

 DVDドライブを使うのは、買ってきたアプリやツールをインストールする時だが、それらは年に1回か2回だ。それ以外でDVDドライブを使うのは、撮影したデジカメの写真や動画を、安全のために複数のDVDメディアにバックアップする時だ。それとて年に数回だ。

 つまりパソコンを使っている時、内蔵されているDVDドライブには、常に電源が入っている状態なのに、実際にはほとんど使われていないのだ。

 そのことに気が付いてから、すぐにパソコンからDVDドライブを外したくなった。

 DVDドライブを外すと、パソコンの前面にもう1基冷却ファンを取り付けられる。すると、前面全体から吸気することになり、パソコン内部のエアフローがよくなるはずだ。

 もちろん、デバイスをひとつ外すわけだから、パソコンの消費電力をわずかだと思うが下げることにもつながる。接続されているデバイスの数が減れば、BIOSの起動時間も短くなるかもしれない。

 とはいえ、まったくDVDドライブが使えないのでは、やはり都合が悪い。必要な時に、すぐに使える必要がある。

 また、いまさら別途外付けのDVDドライブを新しく買おうとも思わない。今まで使っていた内蔵用DVDドライブを、そのまま外付けDVDドライブとして使おうという計画だ。

 ということで、具体的に私がやった内容は、次回につづく。

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2011/07/03

マウスを買い替えた

 今使っている Logicool LX8 が通常使用に支障をきたすようになったため、マウスを買い替えることにした。今まで一番手になじんだ Microsoft IntelliMouse Optical は、既に生産終了となり、市場にも在庫はなかった。そのため、まったく新しいマウスを探すころになった。


 前回書いた私のこだわりポイントの他に、今回はもう一つのこだわりを追加した。それは、

  • 耐久性

だ。

 というのも、Microsoft MouseIntelli Mouse の頃は、ボタンがいかれてマウスを交換したという記憶がない。その頃は、マウスの交換 = 新しい機能の追加 (ホイール、サイドボタン、光センサー、等々) だった。

 それが、2000年を過ぎたあたりから、2年を経ずして、ボタンがチャタリングを起こして使い物にならないマウスばかりになってしまった。

 そこで今回は、耐久性にもこだわってみようと考えたのだ。

 耐久性といえば、真っ先に思い浮かぶのが “ゲーム用マウス” だ。ゲーム、特に FPS (一人称型射撃ゲーム) のマウスの酷使の仕方は、半端ない。しかも、FPS ヘビーゲーマは、マウスの使い勝手や反応性といった性能に対するこだわりも、相当持っている。

 そういった、ヘビーゲーマーを満足させるマウスならば、日常的な使用においても満足度が高いであろうと考えたのだ。

 とはいえ、マウスで金を稼いでいるわけではないし、マウス操作に命を懸けているわけでもないので、それほどマウスに大金を払うつもりもない。

 そうやって絞っていって、最後に残ったのが、

だった。

 この SideWinder X3、残念なことに、あちこちのクチコミサイトや個人のレビューでの評価は、高くない。共通して問題視されるのは、「両サイドのボタンが、著しく押しにくい」 という点だった。もっともそのデザインは、こちらの記事によると、意図的なデザインということのようだ。

 結局のところ、最後は自分の感覚で確かめる必要があるということである。ということで、さっそく最寄りのヨドバシカメラに行って、実物の SideWinder X3 を触ってみた。

 第一印象は、「持ちやすいし、軽くて動かしやすい」 というものだった。なにより気に入ったのは、持った感じが今までで一番気に入っている IntelliMouse Optical にかなり近いということだった。

 問題のサイドボタンであるが、たしかに親指側のサイドボタンを押そうとすると、手の位置を大きくずらさないと押せない。反対に、薬指側のサイドボタンは、指を曲げるだけで楽に押せる。

 マウス売場をうろうろしながら、小一時間悩んだ挙句、SideWinder X3 を買うことにした。


 家で使い始めた SideWinder X3 に対して、今のところ不満はない。むしろかなり満足しているといえる。

 有線式ということで、マウスと画面上のポインターが棒でつながっているかのように、思ったところに思ったようにポインターを動かすことができる。

 押しにくいとさんざん言われているサイドボタンは、私にとってさほど苦になっていない。もちろん、親指でサイドボタンを押すときは、マウスを持ち替えないとサイドボタンを押せないのは、欠点といえる。しかし、キーボードに手を移動させるよりははるかに移動距離が短い。むしろ、間違ってサイドボタンを押すことがなくなり、個人的にはこのサイドボタンの位置も 「ありかな」 と思っている。というのも、お気に入りの IntelliMouse Optical では、サイドボタンが押しやすいがゆえにマウスを持ち上げる際に、親指でサイドボタンを間違って押してしまうことがよくあったからだ。

 これまたクチコミサイトでよく言われていることだが、マウスをクリックする時の音が、大きい。私はまったく気にならないが、気にする人がいるというのもわかる。

 ホイールは回転させやすいし、ホイールクリックも押しやすい。私は、ホイールクリックで、Web リンクを別のタブに開く操作をよく使うので、ホイールクリックがしやすいのは、とても助かる。

 その一方で、ホイールを傾ける “チルトホイール” 機能がついてないのはちょっぴり痛い。LX8 のチルトホイール機能に、“前のタブに移動” と “次のタブに移動” を割り当てていたため、タブブラウザーで、マウスを動かさずにタブの切り替えができて、とても快適だったのだ。ないものは仕方ないので、今は右手でキーボード操作でタブ切り替えを行っている。

 耐久性はまだわからないが、ボタンをクリックしたときの感じは、昔の壊れないマウスを思い起こさせる。最低でも保証期間 (3年) が切れるぐらいはノントラブルでいってほしいものだ。

 今のところかなり満足度が高い SideWinder X3。このマウスがおよそ 2500円 で買えたことも、私には満足度をさらに押し上げている。万人向けではないことは承知しつつ、個人的に多くの人に試してもらいたいマウスだ。

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2011/07/02

マウスを買い替えることに決めた

 3年前に無線式マウス 『Logicool LX8』 に買い替えた買って1年ほどで左ボタンがチャタリングし始めた。お世辞にも質が高いマウスとは言えない。それから2年余り、ありがたい 『チャタリング キャンセラー』 のおかげで、なんとか通常操作では不便のない日常を送ることができた。

 が、それにも限界があった。チャタリング キャンセラーではかばいきれないほど、左ボタンのチャタリングがひどくなってきたのだ。

 チャタリング キャンセラーのおかげで現役復帰した IntelliMouse Optical も、状況に応じて LX8 と切り替えて使っていた。しかし、やはり経年劣化は避けられず、一番手になじむマウス、IntelliMouse Optical の左ボタンも LX8 に負けず劣らずチャタリングが激しくなり、さらにはホイールの調子もかなり悪い。

 LX8 には “5年保証” がついているので、サポートに依頼すれば、おそらく新品と交換してもらえるはずだ。ところが、残念なことに LX8 の保証書 (と購入時のレシート) がどこを探しても見つからない。捨てたはずはないのだが、半年ぐらい前、カミさんに勝手に大掃除をされて、どこかに紛れ込んでしまったらしい。 ○| ̄|_

 まあ、手元のマウスを送り返すのに1000円ぐらいかかるようなので、完全に無料で交換というわけでもないらしい。であれば、一番気に入っているマウスの新品を購入したほうがよさそうだと考えた。

 そう、新しい 『IntelliMouse Optical』 を買おうと考えたのだ。

 ところが・・・。

 いつの間にか IntelliMouse Optical が生産終了になっていた。
○| ̄|_
しかも、ネット上を探してもまともな値段で IntelliMouse Optical を売っている店はなく、完全に在庫もなくなっている状態になっていた。これは、かなりショックだった。

 ないものねだりをしてもしょうがないので、IntelliMouse Optical に代わる新たなマウスを探すことにした。

 これまでは、マイクロソフトやロジクールといった定番メーカーにこだわってきたが、今回はメーカーにはこだわらずに探すことにした。メーカーにはこだわらないものの、こだわりのポイントは変わっていない。私のこだわりポイントは以前にも書いた。その中で、今回も外せないのが、

  • 左右対称
  • 4ボタン以上 (できれば 5ボタン以上)

の2つだ。

 以前にも書いたように、私は通常左手でマウスを操作する。そして状況に応じて右手でも操作するのだ。また、両サイドのいわゆる 「戻る」「進む」 ボタンも多用しており、サイドボタンなしのマウスを使うとストレスが溜まってしまう体質になってしまった。ちなみに、「進む」 ボタンに対しては、「ウィンドウを閉じる (Ctrl+W)」 を割り当てて使っているのだが。

 私が前回マウスを買い替えた時に比べると、5ボタンのマウスが半数を占めていることに驚いた。そして、それ以上に驚いたのは、ほとんどの5ボタンマウスが、右手に特化した形状をしていることだった。
○| ̄|_
具体的には、「右手親指を収めるくぼみがマウスの左側にあり」、「戻る・進むボタンが、2つともマウスの左側に配置されている」 という形状だ。

 その形状では、左手ではまともに使えない。その昔、『マイクロソフト マウス』、通称 「なすびマウス」 という非対称マウスがあった。一見、右手用マウスのように見えて、実は何気に左手でも使いやすいマウスであった。だが、現状の非対称マウスは、完全に左手で使うことを否定している。

(つづく)

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2011/04/21

WindowFX 4

 以前に、「標準で非アクティブ ウィンドウの半透明をサポートしてくれないかなー」 という記事を書いた。そして、実際にそのような効果を出してくれる “TransOther” というツールを使っていた。ただ、不都合な部分もあるので、「我慢して使っていた」 というのが本音だ。

 だが世の中には、そんな私のささやかな希望を叶えてくれるツールがあった。それが、今回紹介する

だ。

 無料のツールではない。私はトライアル期間の1ヶ月をまるまる試した後に、「対価を支払う価値が十分にある」 と判断をして、使用料を支払い、正規ユーザーとなった。

 なにしろ TransOther に見られたような表示の不都合がない。動作も安定していて、システムが重たくなるようなこともない。


 ざっくりと WindowFX 4 の機能を紹介すると、

  1. ウィンドウが出たり消えたりするときのアニメーションをカスタマイズできる。
  2.  

  3. 特定のマウス操作でウィンドウをリサイズすることができる。
  4.  

  5. 特殊な操作を右クリックメニューに追加できる。
  6.  

  7. 非アクティブなウィンドウを暗くしたり半透明にできる。
  8.  

  9. ウィンドウに特殊な動きをさせることができる。

となる。

 この中で、私が使っているのは、4. と 5. の一部だ。すべてを使っているわけではない。具体的には、

  • Inactive Windows
    • Make windows under the active window darken to draw attention to the window with focus
    •  

    • Automatically minimize inactive windows after a period of time to clean up the desktop (5 Minutes)
    •  

    • Make inactive windows transparent


  •  

  • Movement
    • Fade windows to semi transparent when moving and sizing them



の4つだ。

 これで日常的なファイル操作、ネットサーフィンやメールの読み書きが、非常に快適になる。最前面だが非アクティブなウィンドウに対してキーボードで操作しようとして 「あれ?」 となるミスがなくなって、とても快適だ。

 とはいえ、たまにしか行わない作業も含めて私が行うすべての操作を考えると、都合の悪い場面もある。それは、

    非アクティブのウィンドウを参照しながら作業をする時

だ。

 私は写真の調整をするのに、古いバージョンの PaintShopPro 7.0 (PSP7) を使っている。この PSP7 は、前面に出た作業ダイアログの操作で、非アクティブになっている写真ウィンドウの表示結果がリアルタイムで変わる。WindowFX 4 を有効にしていると、非アクティブな写真ウィンドウが暗く半透明になってしまうため、本当の色味がわからなくなってしまう。

 また、簡単にコピーペーストできない文字を、手作業でほかのアプリケーションに打ち込む作業をするときも、参照するアプリケーションウィンドウが非アクティブになり暗く半透明になってしまうため、文字が読みにくくなることが多い。

 そういった時には、スタートメニューから WindowsFX 4 のウィンドウを呼び出して、[Disable WindowFX] ボタンをクリックする。そして、作業が終わった後に、[Enable WindowFX] ボタンをクリックする。簡単な操作だ。

 WindowFX 4 の効果が都合の悪い場面も存在するものの、それは簡単な操作で解消できる。なので、日常的な快適さによるメリットを台無しにするデメリットになっていない。その結果、私は WindowsFX 4 を使い続けている。

 もう一つ細かい話になるが、当初私は、[Make inactive windows transparent] を使っていなかった。しかし、デスクトップがフォーカスをもった時に、表示されているウィンドウが非アクティブなのにもかかわらず、暗くならない問題がある。タスクバーにフォーカスがあるときは、最前面のウィンドウのみが非アクティブにもかかわらず、暗くならない。

 そのような場合でも、[Make inactive windows transparent] をオンにしておくと、非アクティブなウィンドウは半透明になり、フォーカスを持っていないことが一目でわかるため、このオプションをオンで使うことにした経緯がある。

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2011/02/24

Windows7 SP1 が、エラー 0x800F0A13 でインストールできない

 2月22日に、Windows7 の最初のサービスパック SP1 がリリースされたので、翌23日にさっそくインストールしてみた。

 ところが、Windows Update からインストールすると、他のアップデートは問題なくインストールできるのに、SP1 だけがなぜか何度インストールを実行しても、インストールに失敗してしまう。

 インストールが失敗した際に出てくる出てくるダイアログから、詳細な情報を表示させると、こちらの情報ページに行き着いた。失敗を示すダイアログにも 「エラー:0x800F0A13」 がしっかりと表示されている。

 ところが、この情報ページに書かれている内容に、全く心当たりがない。唯一、Windows7 をインストールする時に勝手に作られるシステムドライブの先頭の100MBの領域が思い当たったが、パーティションツールを使ってアクセスすると、その100MB領域にも正しくアクセスできた。

 仕方がないので、マイクロソフトのダウンロードセンターから、SP1 のセットアップイメージをダウンロードすることにした。

 SP1 のセットアップイメージをダウンロードして、実行してみると・・・。やっぱり、エラーが出てインストールに失敗してしまった。
○| ̄|_

 気を取り直して、パソコンを再起動した直後に再び SP1 のインストーラーを実行すると・・・。あら不思議。SP1 のインストールが実行されていくではないか。

 SP1 のインストールは順調に進んだ。SP1 インストールの最後に再起動が行われて再起動が済むと、デスクトップに表示しているバージョン番号が 『ビルド 7601』 と表示された。

 どうやら、なんとか Windows7 SP1 のインストールに成功したようだ。

 結局、何が原因で SP1 のインストールに失敗したのかわからずじまいだった。

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2010/12/13

Paragon Backup & Recovery 2010 Free Advanced の Recovery Media が USB メモリーから起動しない

 ここ数年はずっと Seagate 社が無償で提供している “Seagate DiscWizard” を使って SSD/ハードディスクのバックアップを取っている。

 この DiscWizard、性能としては申し分ないのだけれど、いかんせん無償版ということで機能が少ない。パーティションをまるまるバックアップすることしかできない。そのため、一時ファイルやスワップファイル、いつでもダウンロードできるセットアップファイルなども無条件でバックアップされてしまう。そうすると、バックアップに余計な時間がかかってしまうし、何よりも無駄にバックアップファイルのサイズが大きくなってしまう。

 かといって、これだけ高性能なバックアップソフトが無償で使えていると、高価な有償のバックアップソフトを購入するのもためらってしまう。

 そこで調べてみると、パーティションごとのバックアップでも、特定のファイルを除外する機能が付いたバックアップソフトがあることが分かった。それが、

Paragon Backup & Recovery 2010 Free Advanced

だった。

 使用するには Paragon に登録する必要があり、サポートも受けられないが、まったくの無償だ。

 以前にトラブルがあり、使うのをやめてしまった “PowerX Hard disk Manager 7” を作ったメーカーのバックアップソフトなのが気になったが、無償なので使ってみることにした。


 Paragon Backup & Recovery 2010 Free Advanced を起動後、[Tools] - [Settings...] から [Edit Settings] を呼び出す。 [Copy/Backup exclude options] 内の [Auxiliary files] オプションをオンにした。さらに、[Add category...] で "Folders" というカテゴリーを追加し、その中に、Temp フォルダーといった除外したいフォルダーを追加した。

 こうしてバックアップしたくないファイルを指定してバックアップを行ったところ、DiscWizard より時間はかかったものの、サイズの小さいバックアップファイルを作ることができた。

 ここまでは極めて順調だったのだが、一つ困った問題が出てきた。

 バックアップソフトは、SSD/ハードディスクに障害が出て、パソコンが起動できなくなった時に必要となるモノだから、単体で起動できてバックアップファイルを復元できるメディアを作れなければならない。Paragon Backup & Recovery 2010 Free Advanced も "Recovery Media Builder" で障害時の復旧用メディアが作れるようになっている。

 ところが、この Recovery Media Builder で作った起動用 USB メモリーから起動できないのだ。Recovery Media Builder では、起動用の CD/DVD も作れるので、そちらを試すと起動可能な CD-R が作れることは確認できた。インストールされている単体起動イメージが壊れているわけではなさそうなのだ。

 Recovery Media Builder のオプションを変えてみて、起動可能な CD-R Recovery Media から USB Recovery Media を作ってみたり、パソコンの BIOS をいじって、USB メモリーのタイプを変えてみたりしたのだが、USB メモリーから起動できない問題は解決できなかった。

 CD-R から Recovery ツールが起動できるので、とりあえず USB メモリーから Recovery ツールが起動できない問題はほっておいた。


 数日後、再度 USB メモリーから Recovery ツールが起動できない問題について、インターネット上を検索してみた。

 すると、問題の解決策を海外の掲示板で見つけることができた。

Recovery flash doesn't work properly (Boot Manager menu with white rectangles)

 この報告によれば、USB メモリーから Recovery ツールが起動できない問題を Paragon 自体も認識しているようで、解決用のファイルも準備されていた。

 掲示板からの解決策を私なりのアレンジしたやり方を下に示す。

  1. Paragon Backup & Recovery 2010 Free Advanced がインストールされているフォルダー内の "rmb" フォルダーのフォルダー名を、例えば "rmb.org" のように変えておく。
  2. http://ftp.paragon.eu.com/support/RMB/RecoveryMediaBuilder.zip (ファイルが削除された模様)
    rmb.TXT をダウンロードする。ダウンロードしたファイルを、"rmb.zip" に変更する。
  3. ダウンロードした圧縮ファイル内の "rmb" フォルダーをそのまま Paragon Backup & Recovery 2010 Free Advanced がインストールされているフォルダー内へ解凍する。
  4. フォルダー名を変えた古い "rmb" フォルダー内の "qtp-mt334.dll" をコピーして、新しい "rmb" フォルダー内に張り付ける。
  5. 新しい "rmb" フォルダー内の "rmb.exe" を実行すると、Recovery Media Builder が起動するので、手順に従って USB Media を作成する。

 これで、起動可能な USB メモリーが出来上がるはずだ。少なくとも私は作ることができた。

 掲示板によれば、人によっては "rmb.xml" の内容が違っているらしいが、私の場合は同一だった。上記の手順だけでうまくいかなかった人はチェックしてみるといいかもしれない。

 Paragon に問い合わせをして、解決策を投稿して、記録として残してくれた人に、感謝感謝である。

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2010/12/09

Windows Xp Home を経由して印刷できない、共有フォルダにアクセスできない

 我が家では、私よりもカミさんのほうがプリンターをよく使うため、プリンターは普段カミさんのパソコンにつないでいる。そして、カミさんのパソコン上でプリンターを共有設定して、私のパソコンからは家庭内LANを使って印刷するようになっている。ちなみに、カミさんのパソコンのシステムは、いまだに “Windows Xp Home” SP3 だ。

 その日、私のパソコンから印刷しようとしたのは、本当に久しぶりだった。ずいぶん前の最後の印刷の時は、何の問題もなく印刷できていた。ところがその日は、何度印刷しようとしても、印刷待ち一覧ウィンドウには 「印刷エラー」 が表示されて、印刷できなかった。

 共有されているプリンターから印刷する場合によく使われる方法は、プリンターを共有しているパソコンのドライバーを使う方法だ。しかし、この方法には大きな欠点がある。印刷を実行するパソコン上で、正確に表示するドライバーによる印刷プレビューを見ることができないのだ。そのため、私のパソコンでは別な方法をとっている。

 私のパソコンでは、共有されているプリンターのアドレスを指定した印刷するポートを別途追加している。プリンタードライバーは自分のパソコンにインストールをして、自分のパソコンのドライバーから追加したポートに対して印刷データを送る方法をとっている。これならば、印刷直前のドライバーによる印刷プレビューを見ることができる。

 今回はこの、私のパソコン上のドライバーを使った方法で印刷しようとすると、「印刷エラー」 となってしまい印刷できなかったのだ。だが、カミさんのパソコン上のドライバーを使う印刷は正常に行えた。仕方なく、その時は、ドライバーのプレビューが使えない、カミさんのパソコンのドライバーを使った印刷で、しのいだ。


 その後、時間ができた時に印刷ができない原因を調べた。

 いろいろ調べていくうちに、カミさんのパソコンの共有フォルダーへもアクセスができないことに気が付いた。

 カミさんのパソコンの共有フォルダーを開こうとすると、

このネットワークリソースを使用するアクセス許可がない可能性があります。
アクセス許可があるかどうかこのサーバーの管理者に問い合わせてください。
このコマンドを処理するのに必要な記憶域をサーバーで確保できません。

というメッセージが表示されて、アクセスが拒否されるのだ。

 しかし、少し前までは何の問題もなくカミさんのパソコンの共有フォルダーにアクセスができた。私のパソコンでダウンロードしたドライバーやツールをコピーしていた。

 問題を解決するため、

  • 共有フォルダーのアクセス権を見直してみたり、
  • ゲストアカウントをオンにしてみたり、
  • 自分のアカウントを新規で作ってみたり、
  • ネットワーク設定ウィザードを再度実行してみたり、
  • ファイアーウォールの設定を既定値に戻してみたり、

してみたのだが、まったく変化が見られなかった。

 そこで、初心に戻って問題解決方法をググってみた。ググる際に使ったキーワードは、「必要な記憶域をサーバーで確保できません」 だ。

 すると、一発でマイクロソフトの情報が見つかった。

ウイルス対策ソフトウェアが原因でイベント ID 2011 が発生することがある

 なんと、システム内のスタックサイズの不足によるものだった。しかも、情報の更新日を見るとずいぶんと古くからある問題だった。

 あらためてカミさんのパソコンのイベントビューアを確認してみると、たしかにこの情報にあるように、『イベントID:2011』 が大量に記録されていた。

 カミさんのパソコンのレジストリを開いて、該当のレジストリキーを見ると、情報にある [IRPStackSize] は存在しなかった。そこで、あらためて [IRPStackSize] を作成した。情報によれば、既定値は 15 であり、増やす時は 3 ずつ増やすことが推奨されている。なので、私は[IRPStackSize] の値を 18 に設定をして、カミさんのパソコンを再起動した。

 はたして結果は?

 カミさんのパソコンの再起動後、私のパソコンからこれまで通りに、こちら側のドライバーを使った印刷が問題なくできるようになった。カミさんのパソコンの共有ホルダーへもアクセスできるようになり、ファイルのコピーや削除、フォルダーの作成といった一連の作業にも何の問題もなかった。


 今回のトラブルの解決にも、またもや私のこれまでの知識や経験は役に立たなかった。自分ではそれなりに経験を積んできたつもりであったが、今回もそのささやかな自信を吹き飛ばしてくれた。とはいえ、別にそれをなげいているわけではなく、新たな知識と経験の獲得を喜んでいる自分もいる。

 「私のトラブル解決の歴史がまた1ページ・・・」

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