1000円 vs 100円
40歳を過ぎた頃からお腹が出てくるようになり、ズボンをベルトで押さえるのがわずらわしくなってきた。
2年前のある日、行きつけのスーパーの衣料品売り場で “サスペンダー(ズボン吊り)” が1000円で売られていた。「ま~、1000円なら高くないし、いいか」 と思い、購入。
以来、2年以上、自宅用として愛用している。
ところが最近、なんと100円ショップでもサスペンダーを売っているのを見つけたのだ。
たしかに以前から子供用の小さいサスペンダーを目にすることはあったが、大人用の大きなサスペンダーはなかった。だが、今回見つけたのは 『160cm~180cm』 と書かれた、間違いなく大人用のサスペンダーだった。
サスペンダー1本ではちょっと不便に感じていたので、さっそく100円のサスペンダーを1本購入した。
家に戻ってさっそく100円のサスペンダーを試してみる。すると、
「な、なんだ、この今にも延びきってしまいそうなゴムは 」
と驚いてしまった。はき古したパンツのゴムのような引っ張り弱さを、100円サスペンダーのゴムベルトに感じてしまったのだ。
1000円サスペンダーは、前2つ/後2つ の4つのクリップでズボンを留めるようになっている。それにたいして、100円サスペンダーは 前2つ/後1つ と計3つのクリップでズボンを留めるようになっている。
所詮100円なので、コストを減らす上でクリップの数を減らすのは理解できる。しかし、後の1つのクリップにはけっこう力がかかるため、もともとそれほど強いグリップ力でないこともあって、工夫をしないとすぐに後のクリップが外れてしまう。
せっかく買ってきたモノなので、100円サスペンダーのほうもだましだまし使っている。とはいえ、いつ壊れるかといつもはらはらして使っているのも事実だ。
1000円サスペンダーが100円サスペンダーの10倍の価値があるかと聞かれれば、「せいぜい数倍」 としか答えられない。
それでも、この品質差でかつ高いほうが1000円なのであれば、次も1000円のサスペンダーを買うと思う。
最近はほとんどの日用品、身の回りのモノが100円ショップで買えるため、100円もので済ませてしまうことが多い。でも、悲しいかな所詮100円モノ。すぐに使えなくなってしまうことも多い。
さらに今回のような使い心地の差を改めて体験してしまうと、「なんでもかんでも100円ショップで済ませようとするのも、考え直さないとな」 と思うのであった。
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