最適な通訳学習環境はどこに (後編)
前回、カミサンが通訳の訓練をするための海外ニュースの視聴環境を、家の大画面テレビ以外で見られるようにできないか、という相談を受けた話をした。そして、今回はその調査結果と今のところの私の結論について書く。
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まず考えたのは、「家庭内LANでパソコンとつながっていれば、レコーダー内の映像を簡単にパソコンで見られるはずだ」 ということだ。 というのも、7年前にHDD/DVDレコーダーを買った時に、その次の世代の製品からLAN経由で録画映像をパソコンで見られるようになり、悔しい思いをしたからだ。
だが、時代がデジタル放送になって事情が変わっていた。確かに 『DLNA』 という規格が制定されており、録画された機器以外で映像を簡単に見ることができるようになっていた。しかし、映像にコピープロテクトがされているデジタル放送では、コピープロテクトに対応した視聴用ソフトウェアが有償で別途必要とされ、さらにハイビジョン映像のためパソコンの性能もかなり高いものが要求されている。
これではお手軽に録画映像をパソコンで楽しむというわけにはいかない。
今まで2台続けて東芝のHDD/DVDレコーダーを使ってきたが、東芝がBDレコーダーを出していないので、BDレコーダーはパナソニックにしようと思っていた。そして、パナソニックのBDレコーダー サイトを見ていると、『ブルーレイディーガの番組を持ち出そう! 』 というリンクが目についた。その時、最近のBD/DVDレコーダーがモバイル機器に映像を転送できることを思い出した。
だが、パナソニックのサイトを見たところ、ディーガの 『番組持ち出し機能』 に対応した機器を、我が家は一つも持っていない。
ここでふと気がついた。自分もポータブル動画プレーヤーを持っていることを。そう、PSP (PlayStation Portable) だ。ただし、パナソニック製のBDレコーダーは転送先としてPSPに対応していない。でも、ソニー製のBDレコーダーならば・・・。
はたして、ソニーのBDレコーダー サイトを調べてみると、予想通りに動画の持ち出し先として、ちゃんとPSPに対応しているではないか。
これでどうやら我が家が買う新しいBDレコーダーが決まったように思えた。ところがそうは問屋がおろさなかったのである。
ソニー製BDレコーダーの取り扱い説明書をダウンロードして詳しく調べていくと、私というかカミさんにとっては極めて重要なことが小さく書かれていた。
二か国語放送
録画する前に[ビデオ設定]の[二重音声記録](218ページ)を[主音声]または[副音声]にして録画してください。設定された音声が転送されます。
そう、レコーダー外部に転送する映像に二か国語音声を入れることができないのだ。これではカミさんの最も重要な要求を満たすことができない。この時点で、ソニー製BDレコーダーとPSPの組み合わせは、完全に選択肢から消えてしまった。
その後も、『パソコン用チューナーカード』 や 『LAN対応のデジタルチューナー』 をいくつも調べてみたが、やはりカミさんの要求を完全に満たしつつ、安価で取り扱いが簡単なソフトウェアもしくはハードウェアは、いまだに見つかっていない。
コピープロテクトがかかっていないアナログ放送の時代であれば、パソコンに転送をして簡単に録画番組を見ることができてなんの問題もなかったのに、無料放送にもかかわらずコピープロテクトをかけたために、極めて使い勝手が悪なってしまった。「寒い時代だと思わんか・・・。」
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