カテゴリー「 軟水・洗濯・加湿機」の12件の記事

2009/01/15

HD-9008 クエン酸でフィルタ洗浄

 年が明けてから、ずっと乾燥した日が続いている。おかげで昨年に買った加湿器


ダイニチ ハイブリット式加湿器HD-9008(A)ブルー

がフル回転で活躍している。

 今住んでいるところはそれなりに日当たりが良いため、朝、日が部屋に入り始めると、部屋の温度が急速に上がっていく。すると当然、湿度は急速に下がっていく。そんなときは、HD-9008 の強力な加湿能力が本当に役に立つ。

 ところが、今朝はちょっと湿度の上がり方が遅く感じた。吹き出し口に手を当てるとほんのり暖かい。

 すぐにピンと来た。買った当初は、頻繁にフィルターの手入れをしていたのだが、ここのところちょっとサボり気味だったのだ。

 気化フィルターが入っているトレイを引き出してみると・・・。案の定、気化フィルターの一部がカチカチになっていた。しかも、気化フィルタの上部は乾燥していた。これでは、いつものように湿度が上がらないのも当然である。

 我が家では、硬度0の水を使っているのだが、軟水器といえども完璧ではない。メンテナンスが遅れると、硬度成分を除去しきれずにミネラル分が残ってしまう “硬度漏れ” を起こす。

 ここのところ頻繁に給水していたので、漏れたミネラルが析出したのだろう。

 さっそくお風呂場に気化フィルターを持っていって、シャワーで洗浄した。ぬるま湯をかけると、カチカチになっていた部分は、元のやわらかい状態に戻った。

 だがせっかくなので、クエン酸洗浄を行うことにした。

 すでにクエン酸洗浄を考えて、100円ショップで気化フィルターが丁度入るぐらいの容器を準備していた。以前に気化フィルターを洗浄した際に、手持ちのバケツでは縦にも横にも気化フィルターが収まりきらないのがわかっていたからだ。

 メーカーの指定どおりに、20gのクエン酸を3リットルのぬるま湯に溶かして、気化フィルターを漬けた。

 漬けておく間に、気化フィルタのトレイを洗っておく。トレイも少しほって置くと、内側がヌルヌルしてくる。場合によっては、赤い色がついてくる。いずれも細菌やバクテリアによるものなので、メラミンスポンジを使って、ヌルヌルも赤色もしっかりと落とす。加湿器は空気を拡散させるものなので、内部が汚染されていると部屋中が汚染されてしまう。

 さて、30分ほど気化フィルターをクエン酸に漬けた後、気化フィルターは十二分に流水でクエン酸溶液を洗い流した。

 気化フィルターの水気を軽く切ると、最初のやわらかさが戻っている。においもない。

 気化フィルターをトレイにセットして、トレイを HD-9008 にセットする。

 電源をオンにしてしばらくしてから、吹き出し口に手を上げると、いつものように涼しい風が吹き出していた。ちゃんと気化フィルターが水を含んでいるようだ。

 それから、部屋の隅においてある湿度計を見ていると、急速に湿度が上がっていく様子が確認できた。

 機械を本来の性能で動かしたいと思うならば、やはりメンテナンスは欠かせない。

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2008/12/24

加湿器 HD-9008 使用レポート

 前回は、加湿器 HD-9008 のメンテナンス状況をお知らせした。

ダイニチ ハイブリット式加湿器HD-9008(A)ブルー

 今回は、HD-9008 の稼動状況についてレポートする。

 現在の私の住んでいる部屋のうち、リビングダイニングが約10畳で、リビングダイニングとカウンターでつながっているキッチンが約4畳の、14畳が HD-9008 の担当エリアになる。さらに、リビングダイニングとふすまで仕切られている和室は約6畳あり、それも合計すると、最大20畳の空間を HD-9008 で加湿することになる。

 HD-9008 は、ここでも紹介したように、普及価格帯加湿器の倍近い加湿能力がある。ヒーターを使わない省エネモードでも、並みの加湿器の500mL/h を超えている。カタログスペックでは、『プレハブ洋室25畳まで』 とあるので、鉄筋コンクリートアパートの20畳であれば、充分に適用範囲内だと思われる。

 実際、11月下旬から12月上旬のそれほど気温が低くない日であれば、日中の気温が上がったときであっても、ヒーターを使わない省エネモードで、60%以上の湿度を保つことが出来た。

 湿度は、HD-9008 に内蔵されている湿度計だけではなく、サイドボード上に置いた湿度計でもチェックしている。

 二つの湿度計を比較すると、湿度を上げているときは、HD-9008内蔵の湿度計の方が5~10%ほど高い湿度を示す。だが、HD-9008 の運転が停止する程度まで湿度が上昇した時点では、二つの湿度計はだいたい同じような湿度を示す。

 さて、12月も下旬に入って、最高気温が10度を下回るようになると、さすがに空気中の湿気も極端に少なくなり、室内の乾燥にも拍車がかかる。

 そうなると、さすがの HD-9008 の能力を持ってしても、省エネモードで昼間の急激に低下した湿度を 60% まで潤すのは難しいようだ。ファンは最大限に回っているのだが、湿度がなかなか上がらない。

 そこで、標準モードにして、ヒーターを使えるようにすると、湿度が目に見えて上がっていくのが湿度計でわかる。そして、設定湿度の60%に近づくと、自動的に HD-9008 のヒーターが不使用となり、省エネモードで稼動してする。湿度を維持するだけであれば、ヒーターを使わない省エネモードで充分のようだ。

 まさにハイブリッド式の恩恵を最大限に受けているように思う。

 今後ますます乾燥する日が続くようになる。多少高い買い物であったが、加湿能力と使用電気量を考えると、よい買い物をしたと思える。

 ちなみに、静音モードにすれば、私には気にならない “水槽のポンプ音” が 「うるさい」 といって眠れないカミさんが、少しも気にすることなく寝られているので、騒音の点でも HD-9008 はお勧めできる。

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2008/12/22

軟水は気化式加湿器にも良い効果あり

 新しい加湿器 HD-9008 を買ってから、一ヶ月が過ぎた。


ダイニチ ハイブリット式加湿器HD-9008(A)ブルー

 この1ヶ月間は、雨などで湿度が高い日も多かったため、実際に加湿器を稼動させていたのは、20日ほどだろうか。

 加湿器は水を溜めておくために、雑菌やバクテリアが繁殖しやすい。実際に、レジオネラ菌の感染事故も起こっている。なので、我が家では、『タンク2回分の給水』 もしくは 『1週間』 のうち、短い方のタイミングで、給水タンクと水を張るトレイを清掃することにしている。

 そこで気がついたのだが、

フィルタを水につけるためのトレイの形状が、複雑な形状のため、清掃がしにくい。

 コスト削減のためにトレイを一体成型して、かつ 強度を出す形状 にしているためと思われる。

 大き目のスポンジでは、コーナーや水に入らないため、メラミンスポンジを適当な大きさに切ってトレイを清掃している。

 さて、一番ポイントとなる “気化フィルター” についてである。

 これまでにも何度も書いてきたことだが、我が家では “硬度0” の軟水を使っている。もともとは、超音波式加湿器で部屋の中が真っ白になるのを回避するために導入したものだ。その後、スチーム式加湿器でも効果があることがわかった。

 そして今回は、“気化式加湿器” における軟水の効果がわかった。

 メーカーによれば、気化フィルターは一月ごとに、クエン酸で洗浄することが推奨されている。気化フィルターに付着した堆積物を洗い流すためだ。

 水道水に含まれるミネラルの主成分であるカルシウムが、水の蒸発に伴い取り残されて、不溶性のカルシウム化合物(おそらくは炭酸カルシウム)になる。そのため、超音波式加湿器では、カルシウム化合物粒子が部屋中に堆積をし、スチーム式加湿器では、水を沸騰させる蒸発皿に堆積をする。フィルターで水を蒸発させる気化式加湿器では、気化フィルターにカルシウム化合物が付着することになる。

 ただし、メーカーが想定しているのは、硬度50の水道水だ。硬度50の水ということは、1リットルから炭酸カルシウムが50mgが析出する計算になる。HD-9008 の給水タンクは5リットルなので、1回の給水で炭酸カルシウムが250mg=0.25g析出することになる。1日に1回給水したとすると、20日で20回。0.25×20=5g。1ヶ月で約5gの炭酸カルシウムが堆積する計算になる。

 「なんだ、たった5gじゃん」 と思われるかもしれないが、化粧品をよく扱う女性ならよくわかるだろ。5g というのは、実はけっこうな量になる。

 ウンチクはこのぐらいにして、結果を報告すれば、1ヶ月使った後も、我が家の気化フィルターは買ったときと同じやわらかさだし、白く何かが堆積している様子はない。この調子であれば、シーズン終了後に1回念のためにクエン酸洗浄をすれば、メーカーの仕様どおりに気化フィルターを3年使えそうである。

 ただし、給気口の空気フィルターの目が荒いためか、気化フィルターの一部に黒く埃が付着していた。下の写真の赤く囲ったあたりだ。
20081222

 明らかに取り込んだ空気が最初にあたる部分だけが黒っぽくなっていた。なので、トレイを洗浄するときに、気化フィルターに付着した埃もシャワーで軽く洗い流すことにしている。

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2008/12/02

我が家の洗濯せっけん使用量

 ふと、我が家の洗濯せっけんの使用量が気になって、せっけんの使用開始日を袋に書いておいた。

 そのせっけんを使い切った。すると、せっけんを一袋使うのに5ヶ月ちょっと経っていることがわかった。「洗濯せっけんは半年おき位に買ってる気がするな~」 と思っていたのも、それほど外れてはいなかったわけだ。

 一袋 3kg 入りで、だいたい二日に1回洗濯をしているので、

3000 ÷ 5 = 600
600 ÷ 15 = 40

で、だいたい1回の洗濯で、せっけんを 40g ほど使っている計算になる。

 1回の洗濯物の量は、平均すると洗濯機の水 45リットル 程度と考えると、45リットルに対する標準的なせっけん使用量は、60g とせっけんの使用方法のところに書かれてある。

 ということは、想定されているせっけんの使用量に対して、2/3 のせっけん使用量で済んでいる計算になる。

 もちろんこれは、軟水 を使用して洗濯をしているおかげだ。硬度0の超軟水を洗濯にも使っているおかげで、せっけんが石鹸カスに浪費されないために、せっけんが効率的に使われていることが、我が家でも証明されたということだろう。

 もっとも、洗濯せっけんは一袋 ¥500- ほどだ。月に換算すると ¥100- ということになる。せっけんの使用量が1.5倍になったとしても、+50円 なので、金額で言えばたいしたことはない。

 むしろ、軟水の再生のための塩に、約250円/月使っている。そちらの方がよっぽどお金がかかっている。

 とはいえ軟水は、洗濯もさることながら、お風呂での使用量の方が圧倒的に多いし、体に対して影響が大きいのもお風呂の方だ。なので、洗濯せっけんとの比較は、意味がない。

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2008/11/21

加湿器 HD-9008 購入

 今月に入って新しい加湿器を買った。我が家の3台目の加湿器だ。

ダイニチ ハイブリット式加湿器HD-9008(A)ブルー

 この加湿器を選んだ理由は、以下のとおりだ。

  • 加湿量 900mℓ/h のハイパワー
  • 加湿器掲示板で、静音性の評価が高かった
  • 同等加湿量の他社製に対して本体価格がお手ごろ
  • 旧型に比べてフィルタ寿命が3倍
  • 省エネモードにすると消費電力がかなり少ない

 加湿方式は意識しなかった。もっとも、低消費電力を意識すれば、HD-9008 のような “ハイブリッド式” もしくは “気化式” になってしまう。ちなみに、1台目は “超音波式” (故障したため廃棄)、2代目は “スチーム式” (現在も使用中) だ。

 HD-9008 の第一印象は、「でかい」 だった。ちょっとした暖房機や空気清浄機を思わせる大きさだ。置き場所がとられるのがいやな人には、この点からお勧めできない。

 もっとも、この大きさがあればこそ、900mℓ/h の加湿量が得られるのだし、もともと広い部屋用に売られている加湿器なので、この加湿器を検討するような部屋であれば、それほどこの “でかさ” が問題とは思わない。

 残念ながら(?)、HD-9008 が家に届いてから1週間ほどは、雨だったり雨が降りそうな天気だったりと、加湿器がいらない天候が続いたため、ここ2~3日でようやく加湿器を本格稼動できるようになった。

 加湿器で一番大きな音を出すのは、空気を噴出すためのファンの風切り音だ。HD-9008 は本体が大きい分だけファンも大きい。ファンが大きいということは、同じ風量を出すために回転数が少なくなるため、騒音の点では有利になる。また、大きなファンが出す音の周波数も低くなるため、より耳につきにくくなる利点も出てくる。もちろん、騒音がしにくくなるような設計の効果もあるだろう。

 そういった要因のおかげで、日常生活においては “標準” で運転しても、うるさく感じない。さらに、“静音” にしておけば、加湿器の音で寝られないことは、少なくとも我が家では、ない。

 そしてなにより特筆すべきは、やはりその加湿能力だ。基本は “気化式” のため、超音波式やスチーム式のような目に見える形の蒸気は出てこない。だが、HD-9008 本体についている湿度計や部屋の反対側にある湿度計が示す湿度は、HD-9008 が稼動し始めると、あれよあれよという間に上がっていく。

 ちなみに、今まで使っていた加湿器は、東芝製 KA-520D というスチーム式の加湿器だ。仕様を確認するために説明書を引っ張り出してビックリ。説明書の裏表紙が保証書になっていて、購入日が “平成11年12月” となっていた。いつの間にか9年も使っていたのだ。気持ちとしては5年ぐらいだったのだが…。蒸発皿が痛み出して、買い替えを考えるようになったの当然だった。

 下に、古い KA-520D と新しい HD-9008 の主要な仕様を並べてみた。

KA-520DHD-9008
標準 加湿量 500mL/h 900mL/h
消費電力 410W 405W
静音 加湿量 170mL/h 800mL/h
消費電力 410W 401W
省エネ 加湿量 - 580mL/h
消費電力 - 17W

 これを見れば一目瞭然なように、HD-9008 で省エネモードにしてヒーターを切って完全に気化式で使ったとしても、KA-520D の標準モードよりも加湿量が多いのだ。そして、消費電力は、1/20以下。

 KA-520D 並の最近の加湿器であれば、数千円~1万円以下で買えるだろう。一方で、HD-9008 は2万円前後だ。HD-9008 は2倍から3倍の価格ということになる。

 だが、これだけの消費電力の違いがあれば、電気料金に相当な違いが出てくる。というのも、冬場はかなりの時間、加湿器を動かしっぱなしになるからだ。もちろん電源を入れている間中、加湿しているわけではないが、それでも1日に1~2リットルの水を蒸発させるだけの加湿をするのだ。かなりの時間、加湿しているはずだ。

 ダイキンのブログにも、「なるべく大型の加湿器を買ったほうが、ランニングコストは安くつく」 とあった。今回は、そのお勧めに従って正解だと思った。

 なお我が家では、加湿器に軟水を使う決まり(?) になっている。水道水そのままでは、水道水内のカルシウムやマグネシウム、鉄分 などが、蒸発皿や蒸発フィルターに蓄積するためだ。もともとは、超音波式加湿器を使ったときに、部屋中に白い粉が降り注いで、家電製品が相次いで故障したために導入したのが軟水器だ。

 説明書によれば、「1ヶ月に1度は蒸発フィルタをクエン酸で洗浄せよ」 とある。そしてこの説明は、日本の標準水道水硬度である 50 を基準に書かれている。

 だが、我が家の水道水は 硬度 0 だ。はたして、クエン酸洗浄せずに、蒸発フィルターがどこまで汚れずに使い続けられるのか、個人的に非常に興味がある。実際 KA-520D でも、軟水を使うようになってから、蒸発皿に白い堆積物がつかなくなった。

 まずは1ヶ月ほど様子を見て、ふたたびレポートしようと思っている。

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2008/04/23

軟水使用の近況報告

 前日の軟水に関連して、洗濯槽のカビの現状報告。

 あれだけしつこく発生していた洗濯槽のカビ=カビワカメだったが、この記事を書いた後は、1年半以上、特に洗濯槽の洗浄をしなくとも、洗濯物にカビワカメが付くことがほとんどなくなった。洗濯数回に一回ぐらいカビワカメが一つ、どれかの洗濯物にくっついているぐらいだ。

 カビワカメが発生しなくなったのは、あのときに徹底的に洗浄したことと、その後はずっと軟水と石鹸を使っていたこと、洗濯する前に洗濯物を入れずに水だけで洗濯槽を空回しをして石鹸を完全に溶かしていること、あたりが理由だと思われる。

 軟水機を製造・販売している 三浦工業株式会社洗濯槽のカビに関する研究発表をしているという記事を書いた。そこで、再び 三浦工業株式会社 のサイトを確認したら、昨年、かなりの数の学会発表を行っていた。

 それによると、軟水と石鹸の組み合わせは、

  • 洗濯槽や浴室のカビの抑制
  • 病原菌の抑制
  • アレルギー・アトピー対策

に効果的がある可能性を報告している。

 私も、軟水を使うようになってから、かみそり負けがしにくくなったこと、お風呂からで出たときに、肌が突っ張らないことを実感してきた。

 また、子供が冬にわずらっていた関節の裏側の肌荒れも、軟水を使うようになってから出なくなっていた。

 なので、上記の学会発表を、100%でないにしろ、かなりの部分は信用できるのではないかと思っている。

 とはいえ現状では以前にも言っているように、軟水を使うにはそれなりの手間とコストがかかる。その手間とコストを掛けてでも、軟水の効果に価値を見出せるかが、軟水器を勧められるかどうかの分かれ目になる。

 私個人としては、十分に価値があると思っている。思っているからこそ、手間とコストを掛けて3年半使い続けている。

 だが、残念ながら、「○○円の効果がある」 と具体的な数値を示すことが出来ない。そこが万人に勧めることができない残念な点である。

 まあ、軟水の普及は、“ソフトウォータークラブ” の軟水エヴァンジェリスト 上関久美子 女史にお任せすることにしよう。

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2008/04/22

感謝、累計10万アクセス

 一昨年の9月にブログを再開して、約1年半。昨日4月21日8時ごろ、とうとう累計アクセスが10万になった。

 これもひとえに、当ブログを見に来てくれた人たちのおかげ。感謝に絶えない。

 ちょうどいい機会だと思い、何回かに分けて過去に取り上げた記事の現状を報告したいと思う。

 まずは、軟水から。以前の記事は、軟水、ばんざい軟水、三年目

 軟水器を1994年11月に使い始めて、はや3年半。今やなくてはならないものとなっている。

 以前の記事にも書いたとおり、お風呂に軟水を使うと、

  • 残り湯がにおいにくい
  • 残り湯に茶色いかすがたまらない
  • 肌が乾燥しにくくなる
  • 髭剃りでかみそり負けしにくくなる
  • 髪の毛が柔らかく、しっとりする

と、いいことだらけだ。

 また、洗濯にも軟水を使っているので、

  • 合成洗剤ではなく、石鹸が使える
  • 使う洗剤の量が基準の半分以下
  • 柔軟剤を使わなくともごわごわしない

と、これもいいことが多い。ただ、軟水を浴室からホースで持ってきているため、全自動洗濯機の “全自動” が使えないのが、不便と言えば不便なところだ。

 もうひとつ、簡易軟水器の宿命といえる 手動再生 を、最近は10日1回の割合で行っている。幸いにして私は、定期的な機器のメンテナンスが苦にならない性格なので、再生が必要なのに、ほったらかしになるようなことはない。

 もっとも昨年あたりは、1回の再生で2週間ぐらい軟水を生成していたような気がしているので、イオン交換樹脂の劣化をちょっと気にしている。

 これ以上、再生の頻度が高くなるようであれば、イオン交換樹脂のみを購入して、交換してみようかと思っている。

 軟水を料理に使うと、煮物や汁物がおいしくなるという話も、たまに聞く。残念ながら、我が家では軟水を飲食用に使うところまで入っていない。

 軟水の現状は、こんな感じだ。

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2006/12/08

軟水、三年目

 はるか以前に、我が家で軟水器を導入した話をした。あらためて読み返してみると、その後毎日使って実感している効果については、書いてないことに気がついた。そこであらためて、軟水を使ってよかったことを書くことにした。

 もっとも体感できる効果は、“髪が柔らかくしなやかに” なることである。これははっきりと手触りで実感できる。私の髪はけっこう固くて、なかなか髪型をつけられなかった。逆に寝癖がつくとなかなか直らなかった。それが、軟水で洗髪するようになってからは、髪が明らかにやわらかくなった。髪型をセットしやすくなり、寝癖も早く直るようになった。髪の毛がごわごわでお困りの方、特に女性には一度試してもらいたい。

 風呂上りに、皮膚が突っ張る感じがないのもいい。これは身体を洗ったあとに石鹸かすが皮膚に残らないためらしい。詳しいことは以前にも紹介した “せっけんライフ” を参照していただきたい。
 そして、おそらくこれと関係しているだろうと思われることで、子供の皮膚に異常が出なくなったことがある。うちの子供は毎年冬になると、関節の内側が赤くなったり、上腕が赤くなったりしていた。それが、軟水を使うようになってほとんど起こらなくなった。もちろん、年齢が上がって、皮膚がシッカリしてきて赤くならなくなった可能性もある。

 私に限って言えば、カミソリ負けをしなくなった。私は、髭の濃さにくらべて肌が弱いらしく、髭剃りの際にいつも血だらけ(ちょっと大げさ)になっていた。床屋に行くと、髭剃りはまだ見習いという感じの若い人の担当、ということが多い。髭剃りがあまりうまくない担当に当たると、もうたいへんである。私はいつものことだからそれほど気にならないが、血が噴出している喉もとを見て、髭を剃った担当者のほうがあわてたこともある。担当者が血止め用のクリームを探してアッチコッチ走り回っているのを見て、ちょっと笑ってしまった。
 軟水の話に戻そう。軟水を使う以前は、せっけんを使った髭剃りでは、間違いなくカミソリ負けで血だらけになっていた。泡のシェービングクリームでも、まだ少しカミソリ負けをしていた。ジェル状のシェービングクリームでほとんどカミソリ負けをしなくなった。いずれの場合も、湯船にたっぷりとつかり、髭をやわらかくすることが必須だった。
 それが、軟水を使うようになって、せっけんの泡だけでカミソリ負けをしなくなった。そこから考えると、顔についた石鹸かすがカミソリ負けの大きな原因だったのだろう。軟水器が飽和してきて硬度漏れが出始まると、やはりカミソリ負けが出始める。

 洗濯では、合成洗剤をやめて、せっけんによる洗濯に切り替えた。せっけんのほうが何倍も高いが、洗濯の効果が高いので満足している。何より、洗濯物が乾いたあとに、ごわごわになりにくいのがいい。合成洗剤を使っているときは、すすぎのときに柔軟剤が欠かせなかった。せっけんでは柔軟剤なしでも充分にふんわりと仕上がる。

 洗濯でせっけんを使うと、軟水器の飽和状態がすぐにわかる。飽和とは、軟水器の処理能力が限界に近づき、軟水器を通した水に硬度成分(主にカルシウム)が残ることである。軟水器がきちんと機能しているときには、洗濯槽内のせっけん水は水道水と同じ無色透明である。泡だっていなければ、それがせっけん水とはわからないくらいである。一方、軟水器が飽和してくると、せっけん水が白くにごってくる。白いにごりは石鹸かすである。この状態で洗濯をするのは、ほんとうはよろしくないのだが、とりあえずそのまま洗濯をして、洗濯後に軟水器の再生作業に入る。

 軟水をお風呂や洗濯に使うといいことだらけである。でも、私はむやみに軟水器を人に勧めない。理由はこの “再生作業” が必要だからである。

 “再生作業” これが軟水器の一番手間がかかるところである。軟水器の原理は化学反応ではなく、物理吸着現象である。少し誤解を招く言い方になるが、ゴミを引っ掛けて取るフィルターのようなものである。よって、長時間使うとゴミでフィルタが目詰まりを起こす。それを洗浄液(軟水器の場合は10%食塩水)をながして、軟水器からゴミを流し取るのである。これが “再生” である。再生を行うことで、軟水器は何度でも使うことができるわけである。

 一回の再生作業に、我が家ではおよそ一時間かかっている。つきっきりでいる必要はないが、手間がかかることに変わりはない。これを、我が家では一週間~十日間隔で行っている。間隔が一定していないのは、季節によって水の使用量と水の硬度が変わるからである。夏場は間隔が短く、冬場は間隔が長くなる。

 私は軟水器に限らず、細かいメンテナンスが苦にならないので、この再生作業を定期的に行って軟水器を維持できている。しかし、うちのカミさんは 「そんなめんどくさいことは絶対にやりたくない」 そうである。

 めんどくさいことはしたくないけど軟水は使いたい、という人には、再生を自動的に行ってくれる軟水器もある。ただし価格も10万円を超える。

 頻繁な手間 か 高額な初期投資と維持費 のどちらかを必要とするのが軟水器である。これが私が、誰にでも軟水器をお勧めするわけではない理由である。

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 あらためて “軟水” で検索してみると、二年前に比べて、軟水器を取り扱っているサイトが増えていることに気がついた。軟水が少しずつ普及してきているのかもしれない。

 
★ 私が見つけた軟水サイト (推奨ではありません)

uki☆uki☆せっけんライフ

AquaShop REI

快適軟水生活

三浦工業株式会社 軟水ホームページ

ソフトウォータークラブ

日立ES まるみずサイト

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2006/10/24

洗濯機 -その後のカビワカメちゃん-

 前回、洗濯機の話をしたときは、ワカメ上のカビが取っても取っても出てくるという話をした。その後の話である。

 前回の投稿を書いた後、それからもしつこく100円ショップで売っている“洗濯槽クリーナー”やついには“カビキラー”にまで手を出すにいたった。しかし残念ながら、その後もカビワカメは遠慮する様子を見せなかった。

 ところが、あることをした以後、洗濯毎にカビワカメが減っていることに気がついた。そのあることとは “台所用漂白剤” である。なぜそんなものを使う気になったかというと、ナショナルが自らのホームページで使用を推奨していたからである。また、台所の排水口やまな板がカビで黒くなっているところに台所用漂白剤を使うときれいに黒ずみがなくなることも経験上知っていた。

 そこで、一週間ほど間をおいて、二回ほど台所用漂白剤を試してみた。確かに、漂白剤を使ってもカビワカメが大量に浮いてくることはなかった。
しかし、それ以後、洗濯物に付着するカビワカメが明らかに減っているのである。以前ならば、糸くずフィルターに大量にカビワカメがたまっていて、ほとんどの洗濯物のどこかにカビワカメが付着していた。私は洗濯物を干す前に強く洗濯物をふってからえもんかけにかけるくせがついており、全部の洗濯物を干し終わったあとは、床に20~30個ぐらいのカビワカメが落ちていた。それがここ一週間ぐらいは、糸くずフィルターには一つか二つぐらい引っかかっているぐらい。ほとんどの洗濯物にはカビワカメはついておらず、洗濯物1枚か2枚ぐらいに耳かすぐらいの小さなカビワカメが付着している程度である。床に落ちるカビワカメもほとんどない。

 あくまでも私の想像でしかないが、“台所用漂白剤”をつかったことで、付着していたカビが死滅して増殖しない環境になったのではないのか?と考えている。それまでの洗浄剤で大きなカビワカメが、その土台となっている石鹸カスと共に大量に剥がれ落ちたことは確認している。にもかかわらず、それ以後もカビワカメが出続けたのも、生き残っていたカビが私の想像を超える速さで増殖していたのではないかと想像している。我が家では、二日に一回のサイクルで洗濯しているので、その間の二日で増殖していたのではないかと。それが、漂白剤によってカビが死滅して、外から新しいカビの胞子が来るまで増殖しない状態になったのではないかと想像している。

 もちろん以前につかった “カビキラー” の効果ということも考えられるし、しつこく洗浄した効果がちょうどこの頃に出だした、ということも十分に考えられる。また、実質的にはなくなっていないが、黒ずみが消えて、白や透明なカビワカメが出ていて、私が気がつかないだけかもしれない。
いずれにしろ、カビワカメに悩まされることがなくなってほっとしている今日この頃である。

 なお、この投稿で “台所用漂白剤” の使用を推奨しているわけではない。台所用漂白剤はけっこう強力な薬品であるので、もしかしたら洗濯槽・洗濯機に気がつかないダメージを与えているかもしれない。(ナショナルはたんに“漂白剤”としか書いていない。) また、台所用漂白剤をつかったからといって、かならずカビワカメがなくなる保証はない。
試してみる場合はそのあたりを十分に理解して使っていただきたい。
私が台所用漂白剤を使ったときには、ビニール手袋・長袖・メガネ・マスク で武装をして、使用後はしつこいぐらいにすすぎをしたことをあわせて報告しておく。

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2006/09/17

洗濯機

 うちではいま洗濯をすると洗濯物が汚れる。
別に油まみれになるという意味ではなく、ワカメの切れ端のようなゴミがつくのである。つまりカビの付着である。12年前の洗濯機なので仕方がないといえば仕方ないのであるが、やっぱり困っている。ちなみに操作パネルのところに “ファジー” と書いてあるのが時代を感じさせる。(笑)
我が家の洗濯機は1槽の全自動洗濯機なので、内側の槽に穴が開いているタイプである。ここ (http://www.sentakuki.info/mold/jidoujittai.html) をみると、いかに汚れているかを思い知らされる。

 よく言われているように、頻繁に洗濯槽掃除用の洗剤を買ってきては洗っているのであるが、一向にカビがなくなる気配がない。
ふと気がつくと、槽の上のほうにすきまが少しある。そこで、ホースを使って水をそこに流し込むことにした。隙間が狭いことで、ホースから出た水の勢いがさらに増し、うまい具合に外側の槽の内側を洗い流してくれるようであった。
その後洗濯層を回してみると、ものすごい量のワカメが浮いてきた \(◎o◎)/! どっかの溝を埋めていたと思われる白い石鹸の溶け残りか石鹸カスのオビも出てきた。カミさんに見せるべく、洗面所の上にそのオビを置いて少しして戻ってくると、そのオビはもう洗面台に張り付いていた・・・。なるほどこの粘着力ではちょっとやそっとでは取れないはずである、とみょうに納得してしまった。
その後も何度か繰り返して、あまりワカメが出なくなるようにはなったものの、実際に衣類を洗濯すると、一回の洗濯で、いまだにワカメの切れ端が10枚くらいは出てくる。大半は糸くずネットで引っかかるが、2~3枚は衣類についてしまう。

 “洗濯機 カビ” で検索をすると、驚くほどの数のサイトが見つかる。つまり、それだけみんなが悩まされているのである。にもかかわらず、根本的な対策をとった洗濯機を見たことがない。せいぜい、洗濯槽をステンレスにして、カビの発生を抑える程度である。
私としてはむしろ、汚れる・カビが生えることを前提に、内側の槽と外側の層の間を簡単に手でごしごしと掃除できるようにして欲しい。洗濯槽は高速で回転するものであり、大量の水を支えなければいけないものであることから、簡単に外れないように作らなければいけないのだろうと想像はつくのであるが、衣類をきれいにするべき洗濯機で衣類が汚れるのダルのだから、やはりメーカーにはきちんと対策を考えてもらいたいものである。

追記:
洗濯機 -その後のカビワカメちゃん-

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