カテゴリー「アリ」の52件の記事

2010/05/26

またまたひさびさにアリの話

 そろそろアリの結婚飛行のシーズンになったせいか、『アリ』 で検索をして私のブログを訪れてくれる人が増えてきている。

 女王アリから始めたコロニーの育成も3年目となった。我が家の女王アリも無事息災・・・、と言いたいところだったのだが、実は昨年末に2匹の女王アリが立て続けに死んでしまった。

 死んでしまったのは、

 クロオオ女王アリ1号の巣は、ある日突然全滅してしまった。私が異変に気がつく2~3日前までは、何事もなく働きアリが餌場に餌を探しに来ていた。その後、餌場に働きアリを見かけないなと思って、巣箱の覆いをとってみたら、女王アリも含めてすべてのアリが死んでいたのだ。

 コロニー全体の突然死は、アリを長く飼っている人でも時折経験するという話を、どこかのアリサイトで読んだことがあった。ウィルスやダニの寄生によるものかもしれない、ということらしいが、詳しく調べた人はいないので、よくわからないらしい。

 クロオオ女王アリ1号コロニーは、順調に働きアリの数も増えていたので、突然の全滅はかなりショックだった。

 トビケ女王アリ6号の方は、やはり3~4日ぶりに餌を入れ替えようとしたところ、石膏の上で女王アリが横たわっているのを発見した。その前に餌を入れ替えたときには、全く異常が見られなかったのだが・・・。これまた原因不明だ。

 トビケ女王アリ6号コロニーの方は、女王アリだけが突然死をして、働きアリはその時は元気だった。しかしながら、女王アリが亡くなってしまえば、新たに生まれてくる働きアリもいなくなってしまうわけで、コロニーとしてはおしまいである。

 残された

は、順調に働きアリの数を増やしている。

 特に、クロヤマアリの行動はかなり活発だ。餌場を常時2~5匹の働きアリが徘徊をして、餌を探している。徘徊している働きアリの数と、コロニーの空腹度はほぼ比例しているようで、多くの働きアリが餌場に来ている時に餌を与えてやると、ものすごい勢いで餌に食いついてくる。

 下の写真は、ある日のメープルシロップを与えた時のものだ。

    20100526 (クリックで拡大)

この写真では働きアリが8匹だが、多いときはこの倍位の数の働きアリが1箇所に集まって、メープルシロップをすする。ところが、徘徊している働きアリが2匹以下の時に、メープルシロップを与えても、ほとんど見向きしない。

 もう一方の、クロオオアリの方はと言えば、クロヤマアリほどには餌場に働きアリが訪れない。1日に数回、1匹の働きアリが餌場を巡回する感じだ。しかも1回の循環時間は、5分~10分程度で、すぐに巣の方に戻っていってしまう。

 しばらく日にちを開けてから餌を与えても、クロオオアリの方はそれほど飛びつく様子はなく、多くても2匹程度がメープルシロップをすすりにくるぐらいだ。

 1回の餌やりで消費する量も、圧倒的にクロヤマアリの方が多い。クロヤマアリでは3滴ほどのメープルシロップをものの10分程度で綺麗にすすり切ってしまうのに対して、クロオオアリの方は1滴のメープルシロップすら残してしまう。

 餌の種類の話も少し。

 幼虫のためのタンパク質として、生き餌がいいのはわかっているのだが、生き餌は確保がなかなか難しい。そこで、入手が容易なタンパク質を与えようとしてるのだが、これがなかなか食いついてくれない。

 過去に与えて様子を見た結果では、“しらす干し” や “ネコの餌” に多少食いつくことが確認できた程度だった。“乾燥エビを戻したもの” や “金魚のエサ” は最初から見向きもされずに、ゴミ箱行きとなっている。

 そんな中、最近食付きがいいことがわかったのが、“生の鶏肉” だ。働きアリよりも大きめのサイズの鶏肉を与えると、小さく切り刻んで巣箱に運んでいく様子が観察できた。アリは食べ残しを巣の外の一定の場所にゴミとして捨てに来るのだが、鶏肉をゴミ捨て場に捨てた形跡もないので、巣の中で消費しているようだ。

 それではと思い、“生の豚肉” を与えてみたのだが、これはダメだった。生の豚肉は見向きもされず、ゴミ置き場にされてしまった。ロース、バラ、モモ、など何種類かの部位を試してみたのだが、すべてアリたちに却下されてしまった。ただ、アリは内臓が好きらしいので、もしかしたら “レバー” には食いつくかもしれない。機会があれば、試そうと思っている。

 あと2ヶ月弱で小中学校は夏休みとなる。夏休みの自由研究で、アリの観察を選択する子どもたちが、今年も日本中に数多くいることだろう。

 そんな子どもたちにオススメだと思ったのは、“クロヤマアリ” の方だ。

 クロオオアリの方が働きアリのサイズが大きく、観察しやすいように思うが、クロヤマアリも十分に観察しやすい大きさをしている。

 なにより、クロヤマアリの方が圧倒的に活動が活発だ。働きアリの行動を観察していて面白いのは、私が見ている限りでは、クロヤマアリの方だ。

 そして、これからアリを飼ってみようかと思っている 大きなお友達 にオススメなのも、やはりクロヤマアリだ。少なくとも私が飼っている範囲では、クロヤマアリの方が圧倒的に繁殖力が大きい。

 “旺盛な活動力” と “大きな繁殖力”。さらには、“観察しやすい大きさ” を考えると、クロヤマアリが一番バランスが取れているように思う。

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2009/07/05

今日の女王アリ (7月3日)

 今日、と言っても3日(金)の話しだ。

 朝に9階の外廊下を歩いただけで、3匹の女王アリを見つけた。ただし、翅がついたままの女王アリだ。大きさは、クロオオアリの小さい働きアリほどの大きさだったので、おそらくは ケアリ 系の女王アリだと思われる。

 3日(金)までの数日はずっと雨か曇りで、とてもアリの結婚飛行に向いている日があったとは思えない。それでもこれだけ多くの女王アリが見られたということは、結婚飛行をしなければいけない時期にもかかわらず、結婚飛行に適した天候がなかったということなのだろう。

 現に、見つけた3匹とも翅がついたままだった。巣から飛び出したもののオスアリと交尾することができなかったということだ。オスアリは結婚飛行のタイミングだとは感じなかったのかもしれない。

 今年は去年に比べて、クロオオアリの結婚飛行が地味だったし、クロヤマアリもほとんど見かけなかった。

 それだけ、不安定な天気だったということなのだろう。

 この調子で行くと、今年の夏は案外ぐずついた天気が続いて、たいして暑くならずに、むしろ冷夏になるんじゃないかと期待している。

 なにしろエアコンのない我が家では、猛暑はとってもつらいからだ。

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2009/06/11

今日の女王アリ

 6月10日の朝。久しぶりに女王アリを見つけた。

 ただし、翅はついたままだった。

 翅のついた女王アリを外階段で見つけた。すぐに公園に逃がしたので、交尾前だったのか、交尾後でそのうち翅を落とすのかは確認しなかったが、おそらく交尾前だったと思っている。

 ちなみに、大きさや形から クロオオアリ の女王だと思われる。

 ここしばらくぐずついた天気が続いて、「今日は確実に結婚飛行が行われるな」 と思える日が1日もなかった。

 なので、前回の結婚飛行日和に出遅れた新女王アリが、雨がやんで風のない日に仕方なく出てきたのではないかと思った。そして、出てきたものの相手となるオスアリに出会うことができずに夜が明けてしまい、アパートの階段に着地していたのではないかと思っている。

 関東地方もとうとう梅雨に入ってしまい、これまで以上にアリの結婚飛行に適した天気になりにくい季節になってしまった。

 しかも今年は、太平洋高気圧が弱いらしく、梅雨が長引きそうな気配だ。

 アリ好きには楽しい時期のはずなのに、今年はいまひとつぱっとしないで終わりそうだ。

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2009/06/09

クロオオアリ vs. クロヤマアリ

 生餌やタンポポの種を与えたところ、クロオオアリ と クロヤマアリ の行動に自分にとっては興味深い違いが見られたので、まとめてみた。

 タイトルから クロオオアリ と クロヤマアリ の直接対決を想像した人がいるかもしれないが、残念ながら(?)直接対決はさせていない。

 ひょんなことから生餌を手にいれた。“レッドローチ” というやつだ。名前と姿を見れば想像できるように、多くの人が好きじゃないというか嫌いなゴキちゃんの一派だ。coldsweats01
確かにあまり気持ちよいモノではないが、プラスチックの壁を登ることができず、ほったらかしにしておいても簡単には死なないため、扱いが楽という点が気に入っている。しかも、栄養価が高い(らしい)。

 捕まえるときはいったん小さめのプラスチック水槽に振り落とす。その後、一口ゼリーの容器ですくうと、レッドローチはプラスチックを登れないため、簡単に1匹ずつ捕獲できる。

 捕獲した後は、アリの餌場の蓋を開けて、ゼリー容器をひっくり返して振り落とすだけだ。それで、アリ達へのプレゼントが完了する。

 ところで、クロオオアリ と クロヤマアリ は大きさが多少違うものの、はた目にはよく似ている。クロオオアリ が地表から浅く広く巣を広げるのに対して、クロヤマアリ は垂直に深く巣を広げるらしいという違いは知っているものの、メープルシロップや人工餌への食いつきにそれほど差は見られなかった。

 なので、それぞれの働きアリの行動にはそれほど違いはないと、私はずっと思っていた。

 ところが、生餌としてのレッドローチに対する反応が、クロオオアリ と クロヤマアリ ではっきりと違った。

 見ていて楽しいのは クロヤマアリ だ。

 クロヤマアリ は、レッドローチを見つけると執拗に追いかける。どこからともなく仲間も呼んで、1匹のレッドローチに5匹以上の働きアリが襲い掛かる。レッドローチもすばやいが、働きアリ達もそれに負けないくらいにすばやい。普段は、餌場に2~3匹しかたむろしていないのに、レッドローチを2~3匹与えると、10匹以上の働きアリ達が巣部屋から出てくるのも、見ていて楽しい。

 結局、クロヤマアリ は2~3匹のレッドローチを5分も経たずに、捕らえて巣に引きずり込んでしまう。

 他方の クロオオアリ はといえば、見ていてちょっといらいらしてしまう。

 クロオオアリは、基本的に単体で狩をするらしく、レッドローチを見つけても仲間を呼ばない。偶然、別な働きアリが巣部屋から出てきても協力する感じはない。しかも、働きアリの動きが、クロヤマアリ の働きアリと比べてやや鈍く見える。そのため、接触してもすぐにレッドローチに逃げられてしまう。

 クロオオアリ は、2匹のレッドローチを捕まえるのに、30分~1時間もかかっていた。

 クロオオアリ はコロニーが2つあるため、両方のコロニーにレッドローチを与えてみた。どちらのコロニーも同じような結果だった。

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 番外編として、道端で拾ったタンポポの綿毛を与えてみた。

 これも、クロオオアリ と クロヤマアリ で著しく異なる反応を示した。

 クロヤマアリ は、投下されたタンポポの綿毛をとにかく弄り回す。そのために、タンポポの綿毛が餌場のそこらじゅうに散らばる。結局、タンポポの種を巣に運ぶことはなく、綿毛ともどもゴミ箱行きになったものの、それなりに積極的な反応が見られて、見ていて楽しい。

 他方の クロオオアリ は、まったくと言っていいほどタンポポの綿毛に無反応だった。置かれたタンポポの綿毛を散らかすことなく、その場がそのままゴミ捨て場になっていた。

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 同じアリとはいえ異なる種なのだから、まったく異なる行動をしてもちっとも不思議ではないのだが、似たような見た目とこれまでほとんど違う行動が見られなかったため、オオアリ類は同じような行動をするとなんとなく思っていた。

 今回のような独自の行動パターンが見られると “個性” のようなものが感じられて楽しい。

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2009/05/14

今日の新女王アリ

 今日といっても5月12日の結果だ。coldsweats01

 12日には、クロオオアリの新女王を3匹捕まえた。捕まえた場所は、いつもの通りアパートの外廊下なので、捕まえた後すぐに裏の公園に逃がしてやった。

 それと、まだ交尾が終わっていないと思われる翅付きのクロオオ新女王アリも見つけた。こちらは、再び飛行すると思って近くの高い手すりに移動させるだけで放置した。

 以上。

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2009/05/13

今年初めての女王アリを見つけた

 5月10日は雨が降った翌日で湿度も高く風も穏やかだったので、そろそろクロオオアリの結婚飛行があるかと予想していたら、5月11日早朝に今年初めてとなる新女王アリを見つけた。

 昨年の記事を見直して見ると、昨年は5月16日に1匹目の女王アリを発見・確保している。今年はそれよりも5日ほど早いことになる。

 我が家にはすでに3種類・4匹の女王アリが昨年から生き残っている。今のところはこの数で満足しているため、今回アパートの外廊下で見つけた新女王アリは、プラスチックケースに保護して、アパート裏の公園に逃がしてやった。アパート内でうろついていても、餓死するか掃除に巻き込まれてしまうだろうから。

 去年から生き残っている女王アリ4匹とその子供たちは、今現在健在である。

 無事に越冬した働きアリ達は、急に暖かくなった4月の中旬ごろから活発に巣箱から餌場に出てくるようになっている。

 4月下旬のある日、ふと巣箱の覆いを取って中をのぞいてみると、昨年の秋に生まれて、幼虫のまま越冬した幼虫が大きくなっていることに気がついた。

 昨年は、たんぱく質の餌としてシラスがそれなりに人気だった。後、ゆで卵の黄身もそれなりに食べさせているようだった。それ以外にも、魚肉ソーセージや魚の餌など、たんぱく質が入ってそうなものを与えたのだが、見向きもされないかゴミ箱行きとなっている。

 そこで今回は、昨年から買ってずっと保存しておいた 『子犬用の半生タイプの餌』 を与えてみることにした。

 パッケージには、子犬には1回の食事で2~3パック与えるように書かれている量であっても、アリにとってはとても1回で食べきれるものではない。それどころか、1年かかっても食べ切れないのではないかと思い、パッケージを開けるのをずっとためらっていた。

 とはいえ、大量の丸々太った幼虫を見て、「これを開けるのは今しかない」 と思い、思い切って与えてみた。もちろん、1回で与える分などたかが知れているので、大部分の残りはタッパーにつめて、冷凍保存することにした。

 で、肝心のアリ達の食いつきだが、これがすこぶるよい。

 いちおう、くせがないものと思い “鶏肉と牛肉の半生タイプ” を選んでいる。それを与える分だけ取り出して、スプーンでさらにすりつぶして、アリが食いつきやすいようにしている。

 巣に運んでいく量は、そのコロニーの規模によってさまざまだが、クロオオアリ、クロヤマアリ、トビイロケアリ、いずれのコロニーでも好評のようだ。

 その後は、冷凍した餌を少しずつ削り取っては、解凍してから与えるようにしている。一度冷凍したものであっても、しっかりと解凍すれば初めて与えたときと同様の食いつきを見せてくれる。

 これと女王アリ・働きアリの栄養として メープルシロップ を与えていれば、とりあえずコロニーの維持はできそうだ。

 次はまた、新しい巣箱作りを考えている。新しい巣箱に移すなら、一番活動が盛んなここの時期だと思うのだが、いかんせん具体的な計画はまだない。coldsweats01

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2008/10/24

ひさびさにアリのお話

 今年の春~夏にかけて捕まえて生き残った女王アリたちとその僕たちは、今も平穏な生活を送っている。

  • クロオオ女王アリ1号
  • クロオオ女王アリ3号
  • クロヤマ女王アリ4号
  • トビケ女王アリ6号

皆、コロニーと共に元気だ。

 さて、コクゾウムシ(米食い虫) が数匹見つかった。実家から送られてきたお米の中にまぎれていたのだ。

 そこで、捕まえたコクゾウムシ達を、クロヤマアリの餌場に入れてやった。もちろん、アリたちの餌としてだ。

 それから3日経ったが、コクゾウムシは少なくとも2匹は、まだ餌場で活動している。

 観察していると、クロヤマアリがコクゾウムシを見つけると、いちおう攻撃をしている。攻撃をされたコクゾウムシは、手足を縮めて守りを固める。クロヤマアリは、しばらくちょっかいを出しているものの、少しするとコクゾウムシから離れていってしまう。

 どうも、クロヤマアリは本気でコクゾウムシを餌とする気がないように見える。たしかにコクゾウムシはクロヤマアリに比べると小さく、甲殻も硬そうなので餌としてのうまみはないのかもしれない。ただ、縄張りに入っているという認識で攻撃を仕掛けているだけなのかもしれない。

 一方、その翌日は家の中で蛾のような虫が壁にとまっているのを見つけた。これもさっそく捕まえて、この虫はクロオオアリの餌場に放り込んだ。

 この蛾のような虫は、次の日の夕方まで餌場の中を飛び回っていた。だが、夜になってから餌場を見渡してみると、蛾のような虫が見当たらない。

 これはもしかしたら、と思い、巣箱に被せている覆いを取ってみると・・・。やはり、蛾のような虫は、クロオオアリたちに捕まっていた。

 蛾や蝶、蚊 といった腹部のやわらかい虫は、アリたちの人気が高い。

 人気と言えば、最近は、クワガタゼリーがアリたちのお気に入りのようで、クワガタゼリーとメープルシロップをならべて置いておくと、クワガタゼリーの方にばかりアリたちが集まってくる。

 糖分だけでなく、たんぱく質やトレハロースが含まれていることが、アリたちにはやはりわかるのだろうか。

 クワガタゼリーは大量に余っていることから、無駄になるのを知りつつ、ほぼ常時餌場においているせいか、巣箱を覗いてみると、どの働きアリも腹部をこれでもかというくらいパンパン膨らませている。

 季節的には、冬篭りを始める時期なので、そのためかもしれないが、何しろ女王アリを飼い始めてまだ1年経っていない。この後、冬に向かってアリたちがどういう行動をするのか、とても興味深い。

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2008/09/19

アリハウス弐号機の今の様子

 前回、クロオオ女王アリ1号コロニーを新しく作った アリハウス弐号機 に移住させることに成功した、という話をした。今回は、その後のアリハウス弐号機の様子を写した写真を公開。

 これが移住した後、少し落ち着いてから撮影した写真だ。(写真をクリックすると拡大)
  200809181

 14も部屋があるにもかかわらず、ほとんどの働きアリが女王アリと同じ部屋にいることがわかるだろう。この部屋にはサナギや幼虫のすべて入っている。ちなみに、左に古い飼育器をつないでいた。今は行き止まりのパイプがつながっている。右には餌場がつながっている。

 どの部屋も同じように見えるが、実は下に引いている石膏の湿り気がぜんぜん違う。真ん中の白いのはメラミン樹脂でたっぷり水を吸い込ませている。メラミン樹脂に隣接している部屋の石膏には同じようにたっぷりと水をしみこませている。メラミン樹脂から離れるにしたがって、石膏にしみこませた水の量を減らしており、パイプがつながっている部屋の石膏には水をしみこませていない。

 今アリたちが集まっている部屋も含めて角の4部屋の石膏は、多少水を含ませたものの、どちらかと言えば乾燥気味になっているはずだ。にもかかわらず、そこを女王部屋にしたということは、クロオオアリがそれほど湿度を好んでいないということだろうか。

 行き止まりになっていて、なおかつメラミン樹脂に接していて水も潤沢にある上段の真ん中が女王部屋になると、私は予想していたのだが、残念ながら大ハズレだった。

 また、自然界でのクロオオアリは、幼虫を湿気の多い地中深くで育てて、サナギはやや乾燥した地表付近に保管するらしい。クロオオアリではないが、クロヤマアリを捕獲しに行ったときは、たしかに大量のサナギを捕獲することは出来たが、幼虫はほとんど捕獲できなかった。

 しかし、アリハウス弐号機の使い方を見る限り、今のところ、幼虫とサナギで部屋を使い分けることはなさそうだ。

 もう一つ、透明な容器に移したことで気がついたのは、

  • 女王部屋に待機している働きアリたちは、どれもお腹にいっぱい溜め込んでいる

ということだ。女王部屋を拡大した写真が、これだ。(写真をクリックすると拡大)
  200809182

 どの働きアリもお腹の節が延びているのがわかる。

 ざっと数えたところ、働きアリは40匹ほどいるようだ。1年目のコロニーとして、また、アリ飼育初心者の私としては、想定外の増え方だ。

 平らな透明容器に移し替え、部屋的にはまだまだ余裕があるようなので、今後のコロニーの拡大が楽しみである。

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2008/09/18

アリハウス弐号機に移住完了

 少し前に新しいアリの飼育器 “アリハウス弐号機” を作った話をした。今回は、なんとかアリのコロニーをアリハウス弐号機に移すことに成功した話。

 アリハウス弐号機を作ったという記事の中で、「自主的に移り住むようにする」 と言った。

 そこで、まず、古い飼育器とアリハウス弐号機をパイプで接続する。次に、古い飼育器にかぶせてあったカバーを取り去って、古い飼育器内を明るくした。さらに、アリハウス弐号機にカバーをかけて暗くする。アリは、暗い方を好むので、この状態でコロニーごとアリハウス弐号機に移ってくれれば万々歳だった。

 この状態で一晩放置した。

 だが、そうは簡単にいかなかった。やはり、住み慣れた、働きアリにとっては生まれてからずっといる場所であり、自分達のにおいが染み付いている場所からは、明るくなったぐらいでは移動したくないようだ。働きアリの何匹かは、アリハウス弐号機に偵察に入っていったが、全体が移動する様子はまったくなかった。むしろ、不透明な容器で作った古い飼育器の女王部屋に、みんな立てこもってしまった。

 アリたちにストレスをかけるのはあまりやりたくなかったが、移動する気配がない以上仕方がなかった。さらなる圧力が必要だった。そこで、懐中電灯を点けて女王部屋の上に置き、女王部屋が著しく明るくなるようにした。

 さすがにこれには対抗できなかったらしく、女王アリも含めて、すべて女王部屋から退去して、反対側の角に移動していった。そこですかさず、容器のふたを開けて、女王部屋を古い飼育器から取り去った。

 その状態で1~2時間様子を見たのだが、やはり古い飼育器の方が居心地がよいようだ。何度かフタを少しだけ開けて、隙間から息を吹き込んだりしてストレスをアリたちにかけたのだが、アリハウス弐号機に移動してくれない。

 どうもメラミン樹脂で壁を作ったため、角が部屋状になっているため、居心地がよいらしい。ただ、メラミン樹脂には働きアリたちが張り付いているため、古い飼育器から抜き出すことは出来ない。タイミングを見計らって、エイヤーとメラミン樹脂を横に引き倒した。するとメラミン樹脂の上に大きな隙間が出来るため、部屋と言う感じではなくなる。

 そして1~2時間後、三度様子を見てみると・・・、おぉ、コロニーのほとんどがアリハウス弐号機に移動しているではないか。

 まだ古い飼育器に働きアリたちが2~3匹残っていたが、吸虫管で回収すればよいので、そのまま古い飼育器からパイプを抜いて、パイプの先にフタをした。古い飼育器に残った働きアリたちは吸虫管で回収をして、回収容器ごと餌場に戻した。餌場はすでにアリハウス弐号機につながっている。

 これで クロオオ女王アリ1号コロニー の アリハウス弐号機 への移住は、無事に完了した。

 いよいよ移住後のアリハウス弐号機の写真公開、となるわけだが、それは次回で。coldsweats01

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2008/09/11

アリハウス弐号機

 この春・夏に捕獲した女王アリズは、クロオオ女王アリ1号、クロオオ女王アリ3号、クロヤマ女王アリ4号、トビケ女王アリ5号、と、現在も4匹生存している。

 特に、クロオオ女王アリ1号コロニーが一番活発で、20匹をゆうに超える働きアリがすでに活動しているようだ。

 「しているようだ。」 というのは、飼育に使っている容器=タッパーのフタが半透明のためと、女王アリのための部屋に用意した小さい容器が不透明のため、中の詳細がよくわからないためだ。

 働きアリが少数の時は、全員女王部屋を拠点にしていたようだが、最近は数がかなり増えたため、多くの働きアリが女王部屋の外で待機している。

 そんな状態になっていたため、100円ショップに行く度に、「なにかアリハウスによさそうな容器はないものか?」 と探していた。

 そして先日、やっとよさそうな容器を見つけた。薬を小分けしてしまっておく容器だ。材質は硬質プラスチック。中が3cm×3cmほどに区切られていてフタが透明になっている。

 仕切りの壁にアリが通れる穴を開ければ、あっという間に小部屋がつながったアリハウスが出来ると思った。

 さっそく購入して、家でシコシコ加工した。

 出来上がった アリハウス弐号機 の写真がこれだ。(クリックすると拡大)
  200809111

 中央の部屋に詰め込まれているのは、食器洗いなどでよく使われる メラミンスポンジ だ。フタのメラミンスポンジにあたる部分には、小さく穴を開けて、ここから給水する。各小部屋には薄く石膏をひいた。アリが活動しやすいようにと、湿度を保ちやすくするためだ。

 小部屋のつながりをわかりやすくするために、斜めから撮った写真がこれだ。(クリックすると拡大)
  200809112

 隣り合った小部屋同士を完全につなげているわけではないことがわかるだろう。入り口が一つしかない小部屋をいくつか作って、アリたちが部屋をどのように使うか観察しようと思っている。

 さて、アリハウス弐号機 は作ったものの、最後に大きな問題が残っている。

 どうやって、アリたちを移り住まわせるか、だ。

 まずは、今使っているアリハウスとパイプで連結をして、自主的に移り住むように仕向けるつもりだ。アリは、暗いところを巣と定める習性があるらしいので、現在のアリハウスを明るく、アリハウス弐号機 を箱などで覆って暗くすれば、うまく移り住んでくれるのではないかと期待している。

 自主的には移り住んでくれないようであれば、仕方がないので、冷蔵庫で冷やして冬眠させてから、強制的にアリハウス弐号機に押し込めるしかなくなる。この方法はアリに多大なストレスをかけるし、卵・幼虫・サナギをつぶしたり、取り残したりする危険がある。脱走の危険もある。

 結果については、また、近いうちに報告できると思う。

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